おすすめイスラエル映画を紹介!

映画で巡るイスラエル

「あなたの願いかなえます」

2017年に制作された映画「あなたの願いかなえます」は、イスラエルの人気コメディTV番組「Asfur」や「Chateau Ein Karem」に出演している2人のスター、ガイ・アミールとハナン・サヴヨンが主役。そしてこの2人が脚本を手掛けたというだけあって、面白くないわけがありません。ユーモアとウィットで、視聴者をクスッとさせながら、巧みなストーリー展開でぐいぐい引き込んでいき、美しく、感動的な圧巻のラストを迎えます。

「声優夫婦の甘くない生活」

「声優夫婦の甘くない生活」は一言で言うと、甘さと苦さの匙加減がピッタリの大人の恋愛コメディ映画。長年連れ添った夫婦なら「わかる、わかる」とうなずけるシーンも多いのではないでしょうか。そして、観終わった後、心にじんわりした暖かさを残す映画です。この映画全体的に流れている雰囲気は、ハリウッド制作の映画とは一線を画しており、ゆったりとした流れでちょっぴりノスタルジックさを感じさせる独特の空気感が漂っています。

「ミスター・ガガ 心と身体を解き放つダンス」

「ミスター・ガガ 心と身体を解き放つダンス」のストーリーは、世界中のバレエ団から注目されているイスラエルのダンスカンパニー「バットシェバ舞踊団」のカリスマ芸術監督・振付家オハッド・ナハリンに、8年間にわたって長期密着したドキュメンタリーです。彼が考案した、現代人の身体感覚や直感的な感性を目覚めさせる身体能力開発メソッドである「GAGA(ガガ)」について迫っていきます。

「靴ひも」

2020年に日本でも公開され、世界中で感動を呼んだ親子の絆を描いた「靴ひも」。30年ぶりに一緒に暮らすことになった発達障害のある息子ガディと父親ルーベン。様々なトラブルに見舞われながらも、少しずつ距離を縮めていく二人ですが、腎不全を患っていたルーベンの症状が悪化しー。この映画は発達障害や腎臓移植など思い題材を扱っていますが、作品全体を通して流れる空気感は前向きで明るいものとなっています。

「彼が愛したケーキ職人」

純愛ストーリーというと「ロミオとジュリエット」のような運命に翻弄された男女の悲劇をイメージする方もいると思いますが、今回紹介するイスラエル発純愛映画「彼が愛したケーキ職人」は恋愛の範囲は男女の間に止まらず、同じ男性を愛した2人の男女が惹かれあっていくという異色のラブストーリーです。

「嘘はフィクサーのはじまり」

アメリカとイスラエル合作のブラックコメディー「嘘はフィクサーのはじまり」。リチャード・ギア演じる自称フィクサー(仲介人)のノーマンは、ニューヨークを舞台に小さな嘘を積み重ねて人脈を広げてきました。ついには「イスラエル首相のお墨付き」にまでに上り詰めるのですが、そこから過度の忖度や嘘で、様々なトラブルに巻き込まれ、そこ国際紛争に発展しそうな事態を招いてしまうというストーリーです。

「テルアビブ・オン・ファイア」

2019年に11月に日本で公開になった映画「テルアビブ・オン・ファイア」。タイトルこそ戦闘シーンを漂わせていますが、公式サイトに「紛争なし!爆撃なし!笑いあり!」と書かれているようにれっきとしたコメディー映画です。パレスチナとイスラエルを扱う映画と聞くと一見シリアスで複雑な展開が予想されますが、それをいい意味で裏切り、コメディーに仕立て上げた監督の手腕が光る映画です。

「サンド・ストーム」

人生には何度か大きな決断を迫られる時があります。そしてその決断が正しかったかどうかは、死ぬ時になってみないとわからないのではないのでしょうか。「サンド・ストーム」は、父家長制度の伝統が色濃く残っている保守的なエリアに暮らす若い女性が下した決断について、いつまでも考えさせる奥の深い映画です。

「旅立つ息子へ」

いつかは必ず訪れる子供の自立。子供が大学へ入学し家を離れる時、就職、結婚する時など人生の節目である場合ははっきりと認識できますが、そうでない場合はなかなかタイミングを見つけるのは難しいものです。映画「旅立つ息子へ」はその来るべき瞬間を美しく、繊細にそして切なく、描き出しています。

「ハッピーエンドの選び方」

誰しもがいずれは直面する老後、病気、死などをテーマにした映画はシリアスになりすぎたり、暗くなりすぎたりする傾向があります。しかし今回紹介するイスラエル映画「ハッピーエンドの選び方」は、重いテーマでありながらも、ユーモアや笑いを上手に取り入れて、重さと軽さの間の絶妙なラインをうまく行き来しながら、ストーリーが進みます。

「迷子の警察音楽隊」

心の奥にずっと封印してきた誰にも触れられたくない過去を、たまたま旅先で出会った人に、思わず話をしてしまった。そんな経験がある方もいるのはないでしょうか。今回ご紹介するイスラエル映画「迷子の警備音楽隊」では、旅先でお互いの心がふとしたことから触れ合う瞬間、そんな人生の不思議で素敵な瞬間を上手に描いています。

パレスチナのピアニスト

ピアノを習い始めてわずか3年で国際コンクールで優勝を果たした、わずか13歳のイスラエルのピアニスト、モハメド・ミシャ・アーシェイク。この映画は、ピアニストを目指して奮闘するミシャの13歳から17歳までを追ったドキュメンタリーです。父はパレスチナ人、母はロシア人で、一家はイスラエルとの紛争を抱えるパレスチナ自治区のラマッラに住んでいるミシャの環境は、複雑さと困難さをいろいろ抱えています。

ドラマ「シュティセル家の人々」

現在NETFLIXにて配信中の「シュティセル家の人々」は、エルサレムに住む超正統派一家の4世代を描いたイスラエルドラマです。超正統派では、男性は働くことより経典を学ぶことの方が重要とされ、一家の稼ぎ手は女性。学校は男女別学で、結婚もマッチメーカーという仲介人にお金を払って、お見合いをセッティングしてもらうなど、「自分たちと違う世界を見てみたい」という視聴者の好奇心を満たしてくれるドラマです。

「ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち」

映画のタイトルにもなっている669人という数字は、第二次世界大戦勃発直前にニコラス・ウィントンという英国のビジネスマンによって、迫り来るチェコスロヴァキアでナチスドイツの脅威から、救い出された子どもの数を表しています。この映画はアーカイブ映像や写真、生存者や子どもや孫へのインタビュー、重要な瞬間の再現を通して、ウィントンの人生を振り返るドキュメンタリーとなっています。