イスラエルの盛夏に流通し始めるのが「サブレス」と呼ばれる果物で、ご覧の通りサボテンの実です。売られているものも、細かなトゲが残っていることがあるため、手袋をしてナイフで剥きます。見かけによらず柔らかく、甘すぎない爽やかな甘さでなかなかクセになる味なんですよ。
そういえば、イスラエルで生まれたユダヤ人を指す「ツァバル」という言葉は「サボテン」を意味します。一見付き合いづらく思えても、中身は柔らかく甘いという意味があるようです。
日本ではマンゴーというと贈答用の高級品というイメージですが、イスラエルでは季節になると1キロ数百円で買える一般的な果物です。イスラエルの気候はマンゴーの栽培に適しており、暖かな昼の日照と涼しい夜が甘さと風味を引き出します。
中でもマヤと呼ばれる品種は豊かな甘味とジューシーさが人気で、イスラエル人は毎年そのシーズンが来るのを楽しみに待っています。
ザクロは人類により最も古くから栽培された果樹の一つであり、日本には中国を経由して平安時代に持ち込まれたとされています。サラダやジュース用に生食されますが、果汁の赤は服についてしまうと大変取れづらいのでご注意を。
「実の詰まった一年になるように」という願いが込められた、ユダヤ新年には欠かせない食べ物とされており、またザクロの種の数とユダヤ教の戒律の数が同数(613)であるとも信じられています。
イスラエルでは庭木として植えられていたりもするトロピカルフルーツ、グァバ。世界の熱帯・亜熱帯地域で広く生産されており、日本でも沖縄県や鹿児島県で栽培されています。
ビタミン類、食物繊維、ポリフェノールなど栄養を豊富に含み、美容や健康を促進する効能があります。皮が黄色になって香りが強くなり、やわらかく弾力のある手触りになったら食べごろです。