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イスラエル・ユダヤ新年について知っておきたい10のこと

by ISRAERU 編集部 |2021年09月02日

秋に新年を迎えるイスラエル。ユダヤ教の新年祭である「ロシュ・ハシャナ(2021年度は9/6~9/8)」、それに続く贖罪の日「ヨム・キプール(2021年度は9/15~9/16)」、そして仮庵の祭りである「スコット(2021年度は9/20~9/27)」と休暇シーズンが続きます。日本では門松や松の内、お餅などがスーパーに並び始めると新年の訪れを感じますが、イスラエルではどんなことで新年の訪れを感じるのでしょうか。今回はイスラエル・ユダヤ新年について知っておきたい10のことをご紹介しましょう。


マハネ・イェフダ市場で売られているザクロ。ユダヤ教の新年を祝うのに欠かせないアイテム。 Photo by Miriam Alster/Flash90
マハネ・イェフダ市場で売られているザクロ。ユダヤ教の新年を祝うのに欠かせないアイテム。 Photo by Miriam Alster/Flash90


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1.まさに、そこらじゅう蜜だらけ!

はちみつはお嫌い?それはよろしくないですね。なぜって、ユダヤ教の新年祭である「ロシュ・ハシャナ」を迎える前の数週間は、イスラエルでは本当に全てがはちみつだらけになるからです。ケーキ、サラダ、チキン料理、ボディローション、そしてこの季節特有のプレゼントに至るまで、街中がはちみつで溢れかえります。薬局の殺菌ジェルまで、この季節にははちみつの香りになってしまうのですから。もし本当にはちみつが苦手だったとしても、この時期、甘いお菓子から逃れる事はできません。そしてここイスラエルでは、実はこのはちみつは蜂から作られるモノではないのをご存知でしょうか。その多くは、ナツメヤシ(デーツ)由来の蜜が使われているのです。


はちみつ

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2.新聞はやたら分厚くなります

この季節、特に週末の新聞はやたらと分厚く、そして重くなっていきます。様々な付録、特別雑誌、そして広告の山、山、山。新聞社にとっては、まさに稼ぎ時の季節を迎えます。この季節の週末の朝は、気持ちのいい天気を楽しむためにも、外でのんびり座って、この分厚い新聞をゆっくりと楽しみながら、新年を迎えるための家具や食器や新車に思いを馳せるという過ごし方がオススメですね。この時期を逃しちゃいけません。この季節が終われば、新聞も、ちょっと惨めなほど薄くなってしまいますからね。


3.書籍に再び栄光を

テレビのスクリーン漬けだった数ヶ月を考えると、これは本当に良い事ですね。何と言っても、贖罪の日「ヨム・キプール」の時にはラジオも、テレビも、そして映画館もお休みなんですから。断食を行う人も、そうでない人も、今まで読もうと思っていてもなかなか読めなかった本を片手に、時を過ごす事になる訳です。この日に先立ち、人々は書店に立ち寄って、ベストセラーやオススメ本をチェックします。Netflix世代だって、ちゃんと本の世界に没入できる、そんな時間となるのです。


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4.子供たちは不思議な工作を家に持って帰ります

仮庵の祭り「スコット」は本当に素晴らしいお祭りです。様々な料理が屋外で供され、みんながもてなされます。その中で、唯一の難しいところは、その日、子供たちが学校で一所懸命に作り上げた不思議なデコレーションに、とても感銘してる「ふり」をしなければならない事でしょうかね。見ず知らずの他人の子供の作品にも、そんな「ふり」をしなきゃならないのですから。それでも、友人宅のスッカ(仮庵の祭りの間に住まいとする一時的な小屋)にぶる下げられた紙工作がどんなに酷くても、それはちゃんと褒めてあげましょうね。


地元の子供達と一緒にスカで過ごすルーベン・リブリン元イスラエル大統領。2019年。Photo by Yonatan Sindel/FLASH90
地元の子供達と一緒にスカで過ごすルーベン・リブリン元イスラエル大統領。2019年。Photo by Yonatan Sindel/FLASH90

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5.季節はほんの少しだけ、涼しくなります

まだまだ暑い季節ではあるのですが、でもこの一連のお祭りは、イスラエルの夏の終わりを告げる風物詩でもあります。急上昇する気温に耐えて来たその前の数ヶ月間(いやいや、文句を言ってる訳じゃありませんよ。でも、外で普通に過ごせるようになるのは素晴らしい事でよね)が終わりを告げようとしているのです。ショールや長ズボン、カーディガンなどの1〜2枚の重ね着がお目見えする季節が遂にやって来るのです。温暖なテルアビブ郊外に住んでいらっしゃれば、なおさらの事ですね。ビキニやノースリーブは、そろそろ次の夏まで押入れ行きです。


6.新年会をどちらの家族で行うかという議論

この時期、夫婦どちら側の家族でユダヤ教の新年祭である「ロシュ・ハシャナ」を祝うのか、これはまあ、どこの家庭でも毎年尽きない議論でしょうし、来るべき新年の9月に、常にちょっと水を差す話題でもありますね。特に新型コロナウイルスの影響で「パスオーバー」、いわゆる「過ぎ越しの祭(2021年度は3/27~4/4)」で家族の集まりが出来なかった事で、この新年の食事をどちらの家で行うのか、どこの家でも、家族会議がますますヒートアップしていたんじゃないかと思います。


7.白い服は、全て売り切れです

祝日を祝うのに白の服を着る事は、イスラエルでは当たり前の習慣です。なので、8月の終わりまでに白い服を買っておかないと、この時期、もう買えるチャンスは殆どないですね。ロックダウン後のイスラルの人々は、ちょっと行き過ぎた買い物中毒患者のように、先を争ってこの衣装を現金で買い求めたようです。まあそれでも、コロナウィルスが、失業率や、経済の不安定さやその不調を加速させたとしても、気にしない、気にしない。真新しい、輝くばかりの白シャツさえ着ていれば、新たな気分で問題に立ち向かえるってもんです。


ホワイトナイトディナーの常連客。テルアビブにて。2019年5月15日。Photo by FLASH90
ホワイトナイトディナーの常連客。テルアビブにて。2019年5月15日。Photo by FLASH90

8.世界の終わり?の買い占め行動

白服の調達などよりよっぽど普通の買い物でも、この狂乱の状況下では、非常に困難を極めてます。単なる普段の食料品の買い出しでさえ、人々はスーパーマーケットに列をなし、それは、殆ど悪夢に近い、酷い状況になっています。


ユダヤ教の新年祭である「ロシュ・ハシャナ」に向けて、エルサレムのスーパーマーケットで買い物をするイスラエルの人々。Photo by Yonatan Sindel/FLASH90
ユダヤ教の新年祭である「ロシュ・ハシャナ」に向けて、エルサレムのスーパーマーケットで買い物をするイスラエルの人々。Photo by Yonatan Sindel/FLASH90

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9.この「休暇シーズンの後」、私たちはどうするべきなのでしょう?

多分、この状況下で最も重要なキーワードは、この「休暇シーズンの後」でしょう。それは、突然の(そして、もちろん素晴らしい)祝日による邪魔が入らず、コロナ前とは言わないまでも、日々の生活が普通の生活に戻ろうとする時の話です。新型コロナウイルスへの対処法を見出し、政府の権限を明確化させ、社会の中で高齢者の役割を再び作っていくとにあるのです。いや、それでも、大騒ぎするほどのことではありません。


10.そう、驚くべき事に、みんなまだ、ここにいるのです

もしパンデミックがなかったら、この休暇シーズンの最大の話題は、いつものように空港の混雑、そして、イスラエル国外で休暇を楽しもうとする人々の話題だったでしょう。そんな人々の強い願いは、もちろん消える事はありません。しかし、コロナウイルスの拡散で、人々はまたこの季節をまた家で過ごす事になりそうです。リモート上のギリシャの白い砂浜で、蜜いっぱいのリンゴを楽しむ。まあ、確かに悪くない話です。でも、何がいま私たちにできるのか、もう一度考えてみる事も悪くない事ですよね。私たちは今、ここ、イスラエルにいるのです。それを最大限に生かす事、それが一番大切な事なのではないでしょうか。


情報提供:ISRAEL21c

テキスト:Naama Barak