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CULTURE

30秒でわかる!ユダヤ教の祝日まとめ【その1】

by ISRAERU 編集部 |2023年05月10日

イスラエルの世俗派の日常ではもちろん西暦が使われますが、イスラエルの祝日はユダヤ暦に基づき祝われます。紀元前3761年10月7日を創世紀元とする太陰太陽暦の一種で、新年は秋分ごろの新月の日にあたります。今回は日本の感覚とは異なる暦に沿って行われるユダヤ教の祝日について、サクッと30秒でわかるまとめ「その1」をご紹介します。


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ロシュ・ハシャナ(ヘブライ語で年初の意)はユダヤ教の新年を祝う祭りで、神が人間を裁く日とされ、懺悔や反省の日とされています。家族で集まり、甘い新年を祈って蜂蜜をつけたりんごや、ザクロなどを食べます。

またイスラエルの新年の集まりといえば、まだまだ暑い気候の中、バーベキューで祝うのが一般的です。日本の新年とは対象的ですよね。

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ロシュ・ハシャナの10日後に行われるヨム・キプール(贖罪の日)は、ユダヤ教最大の祝日のひとつです。この日は、神が人間を許し、罪を赦すとされ、断食や祈りを通じて贖罪を求める日とされています。

宗教家だけではなく、世俗派も合わせて国民の半数以上が丸一日の断食を行います。この日は車の運転をするべきではないとされ、また空港も閉鎖となります。

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スコット(仮庵の祭り)は、ユダヤ人が出エジプト後、荒野を40年間彷徨った故事を記念しています。この期間中は「スカー」と呼ばれる小屋を作り、特に宗教家たちはそこで一日の一部または大半を過ごします。

ユダヤ教ではこの期間は懺悔と自己改革を促す時期(テシュバー)であるとされ、自分自身や周囲の人々を許し、和解を目指すことが推奨されています。

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ヘブライ語で奇跡を意味するハヌカ(光明の祭り)は、シリアのセレウコス朝の支配下にあったユダヤ人たちがエルサレムの聖殿を奪還した故事にちなんだ祝日。奪還後、神殿を清める十分な量のオリーブ油を見つけることができませんでしたが、本来1日分の油が8日間も燃え続けたという奇跡が起こったと伝えられています。

期間中は、メノラーと呼ばれるキャンドルスタンドを使い、8日間にわたって蝋燭を灯す儀式が行われ、油を使った食べ物が多く供されます。

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イスラエルの祝日やカルチャーについてもっと詳しく知りたい方はコチラ☟


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