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FOOD

過越祭の後日に祝う「ミムナ」とは?

by ISRAERU 編集部 |2024年04月30日

ペサハ期間の1週間は、イースト菌と酵母入りの食品を食べることが禁じられていますが、「ミムナ」はペサハ明けにそれらをたくさん食べる行事。今年は4月29日の日没にペサハが終わってからはじまる「一年で一番甘い祭り」、活気に満ちたこの祝日のルーツと象徴についてのまとめをご紹介します。



イスラエルの特別なコミュニティが祝う特別な祭りである、華やかなミムナ祭。ミムナとは、過越祭の終わりを告げ、懸命なお祝いとおいしいスイーツでハメツ(ヘブライ語で発酵食品の意)の消費を歓迎する祝日です。モロッコのユダヤ人から始まり、イスラエルで広く親しまれるこの祝祭は、共同の喜びと寛大さを祝います。


ミムナを祝う家族(出展:Instagram @KastelMoti


ミムナの伝統には、温かいオープンハウスのおもてなしが含まれます。この祝祭の一日目には、おもてなしをする方が会堂から戻る通りすがりの人を盛大に歓迎し、小麦粉をかけてファバ豆の茎で軽くたたく風習があります。これらの行動は、豊かさと幸福を象徴します。また、踊ったり歌ったりすることも多くありました。このたぐいの習慣は現代ではほぼなくなりましたが、都市部以外ではオープンハウスのおもてなしは未だに続いており、都市部でも一部の重要な風習が残っています。


ミムナでふるまわれるムフレタ

ミムナの一日目でもっとも祝うべきと思われる風習は、ムフレタやスフィンジなどの発酵食品のスイーツを堪能することです。伝統的なモロッコ系イスラエル人の家の食卓には、ムフレッタやスフィンジ以外にもさまざまなスイーツが並びます。伝統の一つとしてそれらの中心に小麦粉を振りかける人もおり、これには来たる年の幸運と豊かさを願う意味が込められています。


スフィンジは何も入っていない揚げ菓子。ハチミツや粉砂糖をかけて食べるのが一般的

その次のミムナの二日目には、家族や友人でピクニックという形でバーベキューする風習もあります。昔のような風習は薄れたとは言え、喜びと活気に溢れたこの祝日は多くの人々の心を豊かにし、幸せな一年を迎える希望を与えています。



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