現在イスラエルでは空前の寿司ブーム。ここ数年、イスラエルの寿司屋はおしゃれなレストランの代名詞となり、女子会やデート、誕生パーティーなどでお寿司屋に行く機会が増えています。結婚式にもお寿司が提供されるほどの人気ぶりです。
実は日本、ニューヨークに次いで寿司屋の数が多い都市はなんとテルアビブ!(人口比率)そのためテルアビブの至る所に寿司屋があります。
イスラエルに来てまでなぜ寿司?と思うかもしれませんが、イスラエルの寿司はイスラエル人の口に合わせた調理、味付けがされています。本来の寿司とは程遠いものもあり、新感覚のイスラエルの寿司を日本人の皆様にも是非試していただきたいです。
今回はそんなイスラエルで食べれるお寿司を紹介します。
イスラエルで食べられる寿司
コーシャ寿司
ユダヤ人が大多数を占めるイスラエル。ユダヤ教で定められた食べ物をのことをコーシャフードと呼んでいます。宗教的なユダヤ人はコーシャー認定のあるレストラン、食品しか食べません。
コーシャフードの一例としては、豚肉、甲殻類やウロコのない魚を食べてはいけない。乳製品とお肉の組み合わせをしないなどが挙げられます。
味が特別違うというわけではありませんが、豚肉が食べられないので鳥肉ベースのラーメンや餃子などコーシャーフードならではのメニューが楽しめます。
コーシャな寿司屋として有名なのが「Ni-Ni-Hachi」。ベン・イェウダ通り228番地に位置するので、ヘブライ語でも日本語同様「Ni-Ni-Hachi」と呼ばれています。
コーシャなだけでなく、デザインにも凝っており、派手なお寿司が特徴的。
和風デザートも豊富で”パッションフルーツもちアイス”などが提供されています。
ユダヤ教徒にとっての安息日である、金曜日の午後から土曜日にかけては営業していないので注意してください。
いなり寿司
日本のいなり寿司をイメージすると驚くかもしれません。イスラエルのいなり寿司は開け口が上になっており、酢飯の上に溢れんばかりの具がのっています。
中でも「大波(Onami)」のいなり寿司は有名。アボカドとアーモンド乗せなど、日本では考えられない組み合わせも!想像しにくいですが、これが意外と合うのです。アボカドのクリーミーさとアーモンドのクリスピーさの組み合わせには、驚かされること間違いありません。
さらに驚くのが、ここ大波では、揚げたいなりで酢飯を巻いた上にネタを乗せるという、何とも斬新ないなりずしも。これはいなり寿司と言えるのか・・・?しかし、イスラエルではありなのです。
ビーガン寿司
ビーガン(完全菜食主義)で有名な町、テルアビブ。世界で最もビーガンフレンドリーな町と称されたこともあります。そのためテルアビブのほとんどの寿司屋にはベジタリアン、そしてビーガン仕様のお寿司が用意されています。
中には全品ビーガンのお寿司屋さんも。特に有名なのはテルアビブセンターに位置する「グリーンロール」です。鮮やかな野菜をふんだんに使った太巻きは、味も見た目も抜群。オススメなのはピンク色が目を引くビートロール。甘いビートを使ったオススメの一品です。
お寿司の上に揚げ豆腐を乗せた変わり種も。クリスピーな揚げ豆腐の食感が病みつきになります。
▲揚げ豆腐ロール。おすすめです。
揚げ寿司
イスラエルで定番化した人気メニュー、揚げ寿司。その名の通り、太巻きをフライで揚げたものです。
日本人の寿司の概念を覆す一品。スナックとして食べるにはピッタリです。照り焼きソースやスパイシーマヨにつけて食べるのが主流。ビールにぴったりです!
おつまみとしていかがでしょうか。
サンドイッチ寿司
イスラエルで恐らく一番有名であろう寿司屋「ジャパニカ」。イスラエル中に40店舗以上もある、リーズナブルなアジア料理のチェーン店です。
コーシャ店も多く、紹介した揚げ寿司やビーガン寿司なども提供しています。
気になるのがサンドイッチ寿司。日本で一昔前に流行った「おにぎらず」に似た風貌です。きれいな三角形の酢飯にネタが挟まれています。サンドイッチと同じく手で食べてオッケーです。
今回紹介したように、イスラエルの寿司は日本人の考える寿司とは程遠いものが多くあります。「寿司とは別の食べ物」というマインドで挑戦すると楽しめること間違いなし。
レストランのデザインや盛り付け方やソースなども独特です。
イスラエルに来たら、ここ本場でしか味わえない変わり種寿司を楽しんでみてはいかがでしょうか?