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CULTURE

イスラエルの日常で感じられる「ニッポン」

木村 リヒ |2020年10月05日


イスラエルと日本というと、いまいち接点のなさそうな両国ですよね。でも実はイスラエルは日本からの影響でいっぱいの国なんです。


元々移民が多く、他国からの影響は積極的にに吸収してきたイスラエル。日本も例外ではなく、建国から現在に至るまでイスラエルで感じられる日本の影響は多々あります。

今回は様々なカテゴリーに分けてイスラエルに浸透した「ニッポン」について紹介したいと思います。


食べ物

まずは私の一番好きなトピック、「食べ物」から。実はイスラエルの都市、テルアビブの人口に対する寿司屋の数は、東京、ニューヨークに次いで世界3位であることはご存じでしたか。 


寿司はイスラエルの外食の定番と言っても過言ではありません。女子会の鉄板メニューは寿司ですし、今やパーティや結婚式でのビュッフェでは、寿司がないことの方が珍しいほどです。


▲テルアビブの有名寿司屋「moon」はカラフルなお寿司で有名。日本のお寿司とは大違いですが味は確か。


ここ数年はラーメンブームが続いており、最近ではなぜか「揚げ出し豆腐」が日本料理店やアジアレストランの定番メニューになってきています。


▲なぜか人気の揚げ出し豆腐。カクテルのつまみなんて日本ではありえませんが以外と合うかもしれませんね。


イスラエル人にとって日本食は、ヘルシーで太りにくい、かつモダンな料理というイメージで、流行りの食べ物の代名詞となっています。


▲イスラエルならでは!厳格なユダヤ人向けのコーシャー(ユダヤ教徒が食べても良いとされる食事)寿司。


音楽

音楽の分野でも日本の影響は大きく、最近ではポップカルチャーの影響が特に目立っています。


イスラエルの有名ポップデュオ「スタティック&ベン・エル」が2018年にリリースしたシングル「Kawaii」は日本をモデルにした曲で、2020年までにYouTubeで2500万回再生されたヒット曲となっています。


▲デビューから人気がとどまることを知らないスタティック&ベン・エル。音楽だけでなく独特なファッションセンスも話題となっています。


PVは日本要素満載で、「かわいい」「さむらい」など日本語も多用されています。

当初は日本とアジアの文化をごちゃまぜにしていると賛否両論の曲でしたが、日本をモチーフにする曲がリリースされるのは日本文化の浸透を意味するものでもありました。


▲賛否両論あるPV、日本文化と異なる部分もあるが日本をモデルにした歌がヒットしたのは初めて。


音楽の影響と言えば忘れてはいけないのが「カラオケ文化」。日本から始まり、今や世界中で知られている文化ですが、イスラエルも多く影響を受けています。


イスラエル人は元々お祝い事やパーティが好きなので、カラオケはイベントにはピッタリのアトラクションでした。


日本だとカラオケボックスに行き、比較的少人数で歌うことが多いですが、イスラエルでは自宅のカラオケマシーンで家族、友達、近所の人を含め数十人でボリュームMaxで盛り上がります。近隣中に響き渡る歌声が夜通し続くとなかなか厳しいものがあり、数年前に大音量でのカラオケは夜11時までと法で決められたほどです。


最近ではカラオケボックスサービスもあり、仕事仲間や友達と行くことがよくあります。ただ、このカラオケボックスもかなりビッグサイズで、最大100人で利用できる部屋もあります(自分の番が来るまで時間がかかりそうな・・・もはや歌えるのでしょうか。)


▲イスラエルのカラオケボックス。内装も日本と比べ派手。


ポップカルチャー

日本と言えばアニメ・マンガなどのポップカルチャーが世界的にも有名ですが、イスラエルに対する影響も例外ではありません。


イスラエルにもアニメ・マンガの団体が多数存在し、毎年数回にわたり大規模なアニメイベントが開催されます。

ここ数年では日本からコスプレイヤーや有名声優を招待するなど、規模は拡大するばかりです。昨年のイベントではわずか1日で4000人以上来場するという盛り上がりを見せました。


▲イベントの目玉、コスプレコンテスト。再現度が高い!


近年では日本に興味を示す若者が多く、その大半はポップカルチャー(主にアニメ・マンガ)が入り口となっているようです。


大学での日本学科を専攻する学生の数は毎年増えており、日本語学校やの日本語教室の数も増え続けています。


▲あの名門、ヘブライ大学内にあるマンガ図書館。生徒のお気に入りの場所です。


その他にも、盆栽専門ショップや、和太鼓教室、書道教室や日本の芸術品のみ展示している美術館など、多様な日本文化をイスラエルで発見することが出来ます。


イスラエル人の日本に関する興味は年々増すばかりです。今年は日本への直行便も予定されていましたが、残念なことにコロナの影響でキャンセルされてしましました。


▲日本行きの直行便を出す予定だったエルアル航空。たくさんのイスラエル人が直行便を待ち望んでいます。


いかがでしたか?遠い遠いイスラエルですが以外な日本の影響が多々あったと思います。


私が10数年前にイスラエルに移住した際には、お寿司以外の日本食レストランはほとんどなく、寿司のバラエティーもあまりありませんでした。日本に興味を示す人も今ほどはおらず、トップミュージシャンが日本モチーフの歌を出すなんて想像もできませんでした。


ここ数年では今までとは比べられないほど日本に関する興味が大きくなっており、とても嬉しく思っています。

このように、日本イスラエルの良好な関係が続き、イスラエルで更に日本を感じられる文化やスポットが増えていけばと思います。