先端技術を駆使した手術や治療法、画期的な医療機器の開発など、イスラエルの医療界は常に革新を追求し、世界の先進医療をリードしています。そのイスラエルの医療技術に着目した日本企業オリンパスがBioProtect社を買収。新たな治療に向けて、大きく前進しました。

患者への負担を軽減するバルーン・スペーサーを開発
イスラエルに本社を置くBioProtect社は、前立腺がんの放射線治療時に周囲組織を保護する「生分解性バルーン・スペーサー」技術を開発している企業。同社の主力製品「バルーン・スペーサー」システムは、前立腺と直腸など周辺組織の間に一時的な空間を作ることで、放射線治療によるダメージを軽減するものです。治療後は体内で自然に分解されるため、患者への負担も少ないのが特長です。
2023年の導入以来、このシステムは世界で11,000件以上の治療に使用されていて、臨床研究では、排尿機能や性機能、消化器機能の温存に寄与する可能性が示されています。
オリンパス、BioProtectともに価値ある買収
今回の買収により、オリンパスは内視鏡領域に加え、泌尿器・がん治療分野でのポートフォリオの強化に成功。一方でBioProtect社にとっても、日本企業のグローバルネットワークを通じ、自社技術をより広く展開できる機会となります。
BioProtect社CEOのイタイ・バルネア氏は、「革新的な技術、臨床知見、そしてグローバル規模の事業基盤を組み合わせることで、前立腺がん治療を受ける患者に、より質の高い医療を提供していきたい」とコメントしています。

医療・ヘルステック分野で際立つイスラエルの存在感
イスラエルは近年、AI、サイバーセキュリティだけでなく、医療・ヘルステック分野でも存在感を高めています。今回の買収もまた、“スタートアップ国家”イスラエルの技術力が、世界の医療を支える一例と言えるでしょう。

日本企業とのコラボレーションにとどまらず、世界が注目するイスラエルのビジネスについて、ISRAERUはいち早く取り上げていきます。


