クラウドのようにネットワークの構築を可能とする革新的なソリューションを提供する、イスラエルのDriveNets(ドライブネッツ)は 2025年5月12日、KDDI株式会社と、ネットワークのオープン化を加速するための戦略的パートナーシップに関する基本合意書を締結しました。これにより、AI時代のトラフィック増加に対応するため、両社は高度な柔軟性を持つネットワークアーキテクチャを構築することを目指しています。

オープン化が進むネットワークの未来
近年、AI技術の進化に伴い、通信ネットワークに対する需要は急速に高まっています。これに応じるため、KDDIは2020年からオープン化されたルーターの技術開発を推進しており、2023年には商用化を完了しています。DriveNetsは、オープン化に対応したソフトウェアを提供し、世界中の主要通信事業者に採用されてきました。このたびの戦略的パートナーシップにより、KDDIのネットワークにおける効率性とスケーラビリティが大幅に向上することが期待されています。

柔軟で効率的なネットワークの構築
KDDIの執行役員専務である吉村和幸氏は、「オープンでスケーラブルなネットワークの実現に向けて取り組んでおり、今回のDriveNetsとの協業を通じて新たなイノベーションを創出していきたい」と述べています。また、DriveNetsのCEOであるIdo Susan氏は、「ネットワーク全体のオープン化とディスアグリゲーションを推進し、KDDIのネットワークの効率性を向上させ、将来のニーズに柔軟に対応できる堅牢なアーキテクチャを構築することを目指している」とコメントしています。
AI時代に対応する最先端のネットワークへ
今回のパートナーシップにより、KDDIはAI時代のトラフィック増大や複雑化に対応するため、革新的なネットワークアーキテクチャの構築に向けて大きな一歩を踏み出しました。オープン化により、より迅速に市場の変化に対応でき、コストの最適化を図りつつ、ネットワーク運用の効率を大幅に改善することが可能になります。
今回の両社のパートナーシップの締結によって、ネットワークの未来がより明るく豊かなものになることでしょう。
■DriveNets(ドライブネッツ)について
ドライブネッツは、革新的なディスアグリゲーション・ネットワーキング・ソリューションのリーダーです。同社は、通信サービス・プロバイダー(CSPs)やクラウド・プロバイダーに、ネットワークを構築する根本的な新しい方法を提供し、ネットワークの経済モデルを変えることで収益性を大幅に高めています。ドライブネッツのネットワーク・クラウドは、標準的なホワイトボックス上で動作するソフトウェアベースのソリューションで、クラウドのアーキテクチャモデルを通信事業者グレードのネットワーキングに適応させ、ネットワークの運用を根本的に簡素化します。ネットワーク・クラウド技術に基づくドライブネッツのネットワーク・クラウド AI ソリューションは、2023 年に市場に導入され、AI クラスターあたり最大 32K GPU(800Gbps)の規模で最高性能のイーサネット・ベースの AI ネットワーキングをサポートします。このソリューションは、主要なハイパースケーラーやエンタープライズ企業、NeoClouds 事業者で導入されています。
公式ウェブサイト:www.drivenets.com