2024年2月4日(現地時間)、ロサンゼルスのクリプト・ドットコム・アリーナで第66回グラミー賞授賞式が開催されました。レコード賞、アルバム賞、楽曲賞、新人賞の主要4部門を女性歌手が独占し、テイラー・スウィフトは史上初の快挙となる通算4回目のアルバム賞を受賞。新たな時代の到来を感じさせる受賞結果が話題となりました。
Recording Academy CEO Harvey Mason Jr. acknowledges the lives lost at the Nova music festival and promotes unity with Israeli/Palestinian/Arab musicians on the #Grammys stage. pic.twitter.com/tZjSI1DiUX
— Elizabeth Wagmeister (@EWagmeister) February 5, 2024
レコーディング・アカデミーCEOのハーヴェイ・メイソン・ジュニアによる授賞式でのスピーチ
授賞式では、レコーディング・アカデミーCEOのハーヴェイ・メイソン・ジュニアが、10月7日にハマスの襲撃を受けて364名が殺害され、42人が拉致され、そのうち37名は4ヶ月が経過した現在まで解放されぬままであるイスラエルのノヴァ・フェスティバルに言及し、同フェスティバルで失われた人々を悼み、イスラエル人、パレスチナ人、アラブ系の音楽家で構成される弦楽四重奏団が演奏しました。ハーヴェイ氏によるスピーチの要約は次のとおりです。
音楽は常に人間にとって安全な空間でなければならない。それが侵害されれば、人間とは一体何なのかという核心を突かれることになる。過去に私たちはパリのバタクラン音楽ホールでそれを感じた。イギリスのマンチェスター・アリーナでもそう感じた。ラスベガスのルート91音楽祭でも同じだった。
そして10月7日、360人以上の音楽ファンが命を落とし、さらに40人が誘拐されたという、愛に満ちたノヴァ・フェスティバルでの悲劇的なニュースを聞いたとき、私たちは再びそれを感じた。その日、そしてその後に続くすべての悲劇的な日々は、罪のないすべての人命の喪失を悼む私たちにとって、世界にとって耐え難いものだった。
また、ほとんどのユダヤ系セレブが10月7日の大虐殺に関して沈黙を貫く中、シンガーソングライターのモンタナ・タッカーは、#BringThemHome (人質を家に連れ戻そう)というメッセージが刺繍された特大の黄色いリボンのついたコルセット・ガウンを着て登場しました。ホロコースト生存者の孫であるモンタナは、ソーシャルメディアで積極的にホロコーストと反ユダヤ主義についての認識を広めることに注力していることで知られています。
With most Jewish celebrities not using their platforms to speak out, singer/songwriter and social-media star @montanatucker stepped out – and stepped up – in a big way at the #Grammys, wearing a gown with an oversized yellow ribbon emblazoned with the message #BringThemHome.” pic.twitter.com/y5rGi1NHGS
— (((David Lange))) (@Israellycool) February 5, 2024
2024年グラミー賞でのモンタナ・タッカー
拉致から4ヶ月が過ぎた今でもガザ後に囚われたままの、イスラエルの人質の即時開放を求めます。