穏やかな祝日の朝となるはずだった、10月7日(土)の早朝。ハマスのテロリストたちがイスラエル南部の集落に侵入し、1,400名を虐殺し、230名がガザへと囚われ人質となり、未だその殆どが生死不明のままです。人質全員の、一刻も早い即時解放が求められます。
ハマスにより解放されたり、イスラエル軍に救出されたりして奇跡の帰還を果たし、現在までにイスラエルに戻った人質についてまとめました。
ジュディス・ラーナンさんとナタリー・ラーナンさん
ジュディス・ラーナンさん(59)とその娘、ナタリー・ラーナンさん(17)は 10月20日、連れ去られた人質の中で初めて解放されました。ハマスは「人道的な理由」で2人を解放したとしています。
米国イリノイ州シカゴに住む二人は、ナタリーさんの高校卒業とナタリーさんの祖母の誕生日を祝うため、ハマスによる襲撃を受けたキブツ・ナハル・オズ滞在中に連れ去られました。祖母とそのパートナーは自宅の防護室に隠れ、九死に一生を得ました。10月末には、ナタリーさんが念願の米国への帰国を果たしています。
ヨケヴェド・リフシッツさんとヌリット・クーパーさん
ラーナン母娘に続いて10月23日、ヨケヴェド・リフシッツさん(85)とヌリット・クーパーさん(79)が解放されました。ハマスは「人道的理由および健康状態」により解放したとしています。
リフシッツさんは記者団の取材に応じ、拉致されたときを振り返り次のように話しました。「バイクに乗せられ、腹部を殴打されて時計などを奪われた。ガザに入ると、蜘蛛の巣にように張り巡らされた地下トンネルを数キロ歩き、5人一部屋で監禁された。地獄のような日々だったが、ハマスは健康状態には気を遣ってくれた」
ハマスは交渉カードとして人質を丁寧に扱っているようですが、食事の量は十分なものではなかったとリフシッツさんは証言します。また2人の夫は依然拘束されたままであり、その生死は不明のままです。
オリ・メギディシュさん
イスラエル国防軍とシン・ベト(イスラエル総合保安庁)は 10月30日、イスラエル国防軍兵士のオリ・メギディッシュさんが前日のガザで行われた作戦中に救出されたと共同声明を発表しました。現在は家族と再会し、健康診断の結果も異常がないことが確認されています。
The moment Ori Megidish, who was kidnapped by Hamas on 7/10 was reunited with her grandmother ❤️
— Israel ישראל 🇮🇱 (@Israel) October 30, 2023
We will do everything we can to bring the rest of our families home. #BringThemHomepic.twitter.com/ir4h3a86Up
自宅に戻り、家族との再会を喜ぶオリさん