旅行の醍醐味である「食」。高級レストランも楽しみたいですが、ローカルB級グルメも捨てがたいですよね。ただ、ローカルグルメの問題点は見つけにくいこと。地元のオススメがなければチャレンジしにくい部分があります。
今回の記事はそんな不安を解消するべく、本場の味を自称B級グルメ通の私が紹介します。
まずは挑戦しやすい定番B級グルメから。
フムス
イスラエルローカルフードの代名詞。ひよこ豆をペースト状にし、オリーブオイルやレモン、練りごまなどで味付けした料理です。ピタパンで「ディップ」し食べます。
クリーミーな口触りと深いひよこ豆の味が癖になる一品。栄養価も高くたんぱく質たっぷりです。
最近では日本でもヘルシーフードとして注目されています。是非本場の味を堪能してください。
オススメはエルサレムのメインロードを離れた一角にある「ベンシラ・フムス」。口コミサイトでは常に高得点を取り続けるレストランですが、観光客はもちろんエルサレム外のイスラエル人にすらまだあまり知られていない隠れた名店です。
エルサレム旧市街から徒歩10分の距離にあるので観光がてら気軽によれるでしょう。英語メニューもあり、店員も英語OKなのでオーダーも安心です。
Address: 3 Ben Sira, Jerusalem 9418103
Tel: 02-625-3893
ファラフェル
ひよこ豆のアラブ風コロッケ。ファラフェル単体で購入することも可能ですが、主流の食べ方はピタパンと呼ばれるポケットのように広がるパンの中に詰めて食べる方法です。ファラフェルに加え、アラブ風サラダ、フムス、テヒーニ(練りごま)、唐辛子ペーストやキャベツのピクルス、ポテトなどを入れ食べます。トッピングは自分でも決められるので、店員さんに何を入れてほしいか説明し作ってもらいます。ヘブライ語は一切不要、トッピングはすべてカウンターにあるので指させば入れてくれます。
是非試していただきたいのが「Falafel 4 flavors」。その名の通り4種の揚げたてファラフェルが楽しめます。主流のひよこ豆ファラフェルに加え、唐辛子入りピリ辛味、香ばしいごま味、ハーブ味の4種が楽しめます。オススメは全部のせ。せっかくイスラエルまで来たなら、4種類とも楽しんでもらいたいです。
Address: Even Gvirol 93. Tel Aviv
Tel: 050-556-0007
シャワルマ
日本でも広く知られるケバブですが、イスラエルではシャワルマという名で親しまれています。スパイスたっぷりの鶏肉を串刺しにし、ローストしたものをそいで食べます。
ピタパンにはさみサンドにするか、ラファという薄い生地で巻いて食べます。働くイスラエル男児の定番食。観光の合間にがっつり食べたい一品です。
ちなみにイスラエルでケバブという名で注文すると、ミートボールが提供されるので気を付けてくださいね。
もしハイファも観光するなら「シャワルマ・エミル」によることをオススメします。数年連続シャワルマランキングの不動のトップを取り続ける名店。
新鮮な牛肉とミンチしたラム肉など数種の肉を使用したケバブ、味付けは何と塩コショウのみ。シンプルだが奥行きのある味は言葉にできないほどおいしいです。グリルの上にラム肉の油の塊をのせて焼いているので、常にケバブがラム肉の油でローストされている状態。香ばしい香りが口いっぱいに広がります。
Address: Haifa Derech Allenby 33
Tel: 04-851-7096
シャクシュカ
私が思う日本人の口に一番合うであろうローカルフード、「シャクシュカ」。トマトベースの熱々ソースに卵を落とし、軽く煮込む地中海料理です。
朝ごはんの鉄板ですが、カフェでは時間を問わずいつでも食べれるのでオススメです。一押しのお店は「ドクター・シャクシュカ」。観光地ジャファの一角にある老舗のシャクシュカに特化したレストラン。
店内の昔ながらのキッチンを思い出させる雰囲気に加え、フレンドリーな店員さんのサービスはアットホームな空間を創り出します。
シャクシュカセットを頼めば、メインのシャクシュカに加え、大量の伝統的なサラダと、焼き立てのパン、クスクススープなどもついてきます。
テーブルがパンパンになる量なのでしっかりお腹を空かせてからオーダーしてくださいね。
Address: Beit Eshel St 3, Tel Aviv-Yafo
Tel: 03-682-2842
ハラサンド
最近大人気のハラパンを使ったサンドイッチ。ハラとは安息日にユダヤ教徒が食べる甘いパンのことです。普段は安息日である金曜日と土曜日にしか食べることはできないのですが、最近、市場などで小さなハラパンをサンドイッチにしたものが売られています。
特にお勧めなのが、テルアビブ、カルメル市場にあるチキンカツを小さなハラパンでサンドしたもの。甘いハラパンとクリスピーなチキンカツの相性が抜群です。何より、安息日以外にもハラパンが食べられることが嬉しい。観光客にとってもユダヤの伝統あるパンを気軽に食べれるのは貴重な経験となるのではないでしょうか。
Address: shefer 2 tel aviv
搾りたてジュース
飲み物編でおすすめしたいのが搾りたてジュース。いたるところにあるドリンクスタンドですが、イスラエルでは搾りたてジュースがよく販売されています。その季節に合わせ、旬の果物を絞ってくれます。オススメは秋のザクロジュース。新鮮なザクロは、ほろ苦い甘味が美味しく癖になる味です。
冬には搾りたてオレンジジュースも忘れずに!イスラエルのオレンジは有名なので、是非本場の味を味わっていただきたいです。
テルアビブの若者に人気のドリンクスタンド、「タマーラ」で一杯なんてどうですか。
Address: Dizengoff St 171, Tel Aviv-Yafo
Rothschild Boulevard 19 , Tel Aviv-Yafo
Ben Yehuda St 96, Tel Aviv-Yafo
Tel: 03-730-5599
サフラブ*
寒い冬にピッタリなローカルドリンク「サフラブ」。ホットミルクがベースの優しい味わいの飲み物、とろりとした飲み心地が特徴で、シナモン、ココナッツとピスタチオをトッピングして飲みます。
冬にしか販売されないので、機会があれば是非試していただきたい。
特に冷えるエルサレムで飲むサフラブは心まで温まります。
一番のオススメサフラブはエルサレム旧市街市場のものです。旧市街内ならどのお店もはずれなし。
旧市街のサフラブが買いにくい場合はエルサレムの中心地にあるマハネー・イェフダ市場のサフラブも美味しいですよ。
*(トルコではサレップと呼ばれる)
「ラヘリ(レイチェル)おばちゃんのサンドイッチ」
さいごに番外編でおすすめしたい大人気B級グルメ!「ラヘリ(レイチェル)おばちゃんのサンドイッチ」です。
彼女のサンドイッチ、なんとトッピングが14種類以上(!)食べるのに一苦労しそうですが、すべてのトッピングがバランスよく合っていて、食べるたびに違う味が楽しめる一品です。
自家製のソースに加え、新鮮な野菜や果物、様々なチーズなどをトッピングしてくれます。
最近ではサンドイッチの上に練りごまをかけバーナーであぶるなど、サンドイッチの概念を覆す遊び心たっぷりのメニューが続々誕生しています。
Address: 13 ben maimon street Jerusalem
Tel: 02-664-4122
以上、いかがでしたか。ローカルレストランは入るのに少し勇気が必要ですが、イスラエル人はとってもフレンドリーで接しやすいので安心です。そしてなにより、イスラエルのB級グルメは絶品!是非堪能していただきたいです。