今回取材をしたのは、イスラエルの「Bamboo&co」という家庭向けテキスタイルブランド。Bamboo&coの製品は、100%竹からできた生分解性の繊維で作られており、もともとソフトな肌触りですが、洗濯する度にさらにふんわりと柔らかくなります。中国で育った竹を現地で加工し、イスラエルで縫製しています。実際に布製品に触れてみると、その柔らかさからとても幸せな気持ちに。カラーも豊富で、ベビー用にはパンダの柄が入った商品もあり、全部欲しくなってしまうデザインです。
Bamboo&coは、エコ・ラグジュアリーなテキスタイルブランドとして知られ、クオリティの高さと環境への配慮を両立した商品を提供しています。「私たちは皆さんに最高に快適で、柔らかくうっとりするようなベッドリネンやタオルをお届けし、日常にいながらリゾート気分を味わっていただくことを目指しています」と、ブランドのオーナーであるシュロミット・コハイさんは語ります。
「自宅でのぜいたくな時間を生み出すような、できる限り肌触りがよく良質な布地にについて、研究や調査を重ねました。そして、バンブー生地にたどり着いたのです。この素材は植物の竹を原料としていて、最高品質のベッドリネンを作ることを可能にしてくれました。そして環境にも優しいです。」
竹（バンブー）が持つ力とは？
竹はイネ科に属しており、自生しているため灌漑（かんがい）や肥料など、人の手をかける必要がありません。周囲の空気を浄化し、根をはることで地面を強くします。ほとんど世界中どこでも生え、成長力のとても強い植物です。竹の品種の中には、1日で1メートル近く伸びるものもあります。そんな成長力の強い竹は、熱帯雨林を救う手段の一つとしても注目されています。竹の利用を増えることで、森林伐採を減らすことが出来るのです。
バンブー生地とは？
竹から生まれるバンブー生地はふわふわ柔らかく、低アレルゲンまた抗菌効果もありサラっとした感触。
「これらの性質のおかげで、バンブー生地は主にベビー用品に使われていました。今では加工の幅が広がり、ベビー用品以外にも家族みんなのための上質なテキスタイルを作ることが出来るようになりました。バンブー繊維は、現在マーケットに流通する天然素材のなかでも、最も注目されている素材の一つです。それは原料となる植物の類まれなる特性にあります。ソフトな肌触りながらも耐久性があり、そして安定しているのです」と、コハイさんは語ります。
竹の繊維は、チューブ状で中が空洞となっているため、天然の遮熱素材として機能します。バンブー繊維の寝具は、夏は涼しく冬は暖かく、一年を通し体温を快適に保つのです。また速乾性でコットンよりも吸水性に優れているため、エコ・ラグジュアリーなタオル素材としても理想的です。
「環境に負担をかけないラグジュアリー製品を作りたかったので、バンブー素材はうってつけでした。私たちの製品は、100%オーガニックです。竹は人が手をかけなくても育ちますし、農薬やその他ケミカルなものを必要としません。竹は刈り取られると、本来備わっている特性を損なわないよう、環境にも配慮し最小限の加工が施されます。Bamboo&coのテキスタイル製品は、植物からはじまり、強くしなやかな布へと姿を変えます。そしてふわふわで肌触りがよい、ベッドリネンやタオルなどの高品質でエコロジーなオーガニック製品へとなるのです。」
「今後バンブー製品が大注目されることになるでしょう」とコハイさんは続けます。竹の持つ環境へのメリットが、近年欧米の製造業者の間で理解されるようになり、また消費者も環境に配慮しながらも品質やデザイン、肌触りに妥協しない製品を求めています。竹は驚くほど成長がはやく、人の手もかからず、環境にほとんど影響を与えません。竹を布に加工する過程で用いられる化学物質は最小限にとどめられており、染料も環境を配慮したものが使われています。
またBamboo&coでは、より地球への負荷を減らすべく、プラスチックのボタンやナイロン包装も使われていません。竹という植物はとてもしなやかなである一方、とても耐久性があり、それを素材とした製品にもその素晴らしい特長が生かされています。
今後の活躍にも期待
現在展開されているのはダブルのベッドリネンセット、シングルのベッドリネンセット、ベビー・キッズのベッドリネンセット、ブランケット、タオルですが、今後はさらにコレクションの幅を広げていく予定です。
Bamboo&co
＜ウェブサイト（ヘブライ語）＞
