シーラ・バージレイは、幼い頃に通った叔母のスタジオの空気に漂うペンキの香りとテレビン油に夢中になり、ストーリーテリングへの愛を培いながら、自己表現のさまざまな道を追求し始めました。
エンジニアリングとデザインに特化したシェンカー大学で学位を取得したのち、この若きアーティストは「more is more（多ければ多い方が良い)」という美的感覚を体現していましたが、時間が経つにつれて、彼女は自分の作品を通じて、少ないことでより豊かな表現ができることを理解しました。そしてメソッドに控除法を組み込むことで、彼女の作品への道のりはより明確なものになりました。「ミニマリズムは経済的であることではなく、正確さです」とバージレイは語ります。
彼女はミニマリズムへ対する新たな理解と慧眼を高め、成長する過程で作品から要素を除いていくという苦痛を乗り越え、結果として彼女のスタイルは、下書きの時点であまり多くの描線を含まない状態から始まるようになりました。バージレイはピカソを見本に、「アートは不必要なものを排除すること」という彼の信念を共有しており、目に見えないものを明らかにすることを目的に、主にデジタルプリントを制作しています。
3年前、結婚式のギフトとしてデジタルポートレートを描くよう親友から依頼されたことをきっかけに、タブレットとプリンターだけを使用してその場で描く肖像画スタイルの作品を作り始め、ChanelやAnthropologieなどのファッションブランド、そしてFacebookやAmazonなど多数のブランドや企業とコラボレーションをしています。Instagramの活用により、Koketit(コケティット)ブランドのコミュニティは、メキシコ、フィンランドやアフガニスタンなど世界中に広がっています。
プロフィール
Koketit(コケティット) という別名で国際的に活躍するアーティスト、Shira Barzilay(シーラ・バージレイ)は、「落書き詩人」と呼ばれている。世界全体が彼女にとってはキャンバスであり、一つの線からなるミニマリストの線画をデジタルまたインクで描き、彼女の独特な観点を表現する作品を生み出している。https://www.koketit.com/
https://www.instagram.com/koketit/
Photos by Rob Apapricio and Jimmy Marble.
