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As Promised Magazine

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自己の延長となるABSオブジェ

by As Promised Magazine |2021年01月05日


創設者であるアヴィ・ベン・ショシャン(Avi Ben Shoshan)の名前の頭文字から名付けられたABSオブジェクト。その作品は、自然、有機的形状、中東の色合い、そして地元の素材への賛歌ともいえるでしょう。彼の機能的かつ装飾的な作品ラインは、歴史、考古学、芸術そして伝統工芸と現代の美学を融合させたデザインからインスピレーションを受けていると彼は語ります。人間と物体の相互作用を強調するため、デザイナーは日常の背景にシームレスに溶け込むアイテムづくりを意識しているのです。


「粘土の形成には、人体が関与しています。それは全身で体験するものです。アーティストは作品と完全に絡み合っているのです。」


彼のコレクションであるキャンドルホルダー、マグカップ、花瓶、皿、ボウルなどは、地中海ののんびりとした生活を反映するかのように、柔らかな曲線で構成されています。



映画や本、日常からインスピレーションを受けたショシャン氏は、デザインのスケッチを描いた後に3Dモデルを作成し、粘土の石膏型を作ります。ありふれたものの価値を高めることを願い、彼の作るボウルや皿、マグカップは、ただの食事さえも、能動的な参加と意識が求められるパフォーマンスの一種へと変化します。


ABSオブジェクトでは陶磁器以外にも、木やテキスタイル、ガラスや金属を使ったアイテムづくりを計画しています。幼いころから、異国情緒溢れる色合いや素材に魅了されていたというショシャン氏。彼にとってアイテムづくりの原動力は、親しみやすい独創的なオブジェクトを作りたいという感情であると語ります。



ABS Objects

https://www.absobjects.com/