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TRAVEL

初夏に訪れたいイスラエル北部レバノン国境近くの観光スポット

by Ayano Sakamoto |2022年05月02日

短い春が過ぎ去り、長くて暑い夏が目前のイスラエル。完全に暑くなる前の4~5月が絶好の観光シーズンです。


今回は、イスラエル北部のレバノン国境近くにある人気の観光スポットローシュ・ハニクラと、古代遺跡と地中海に囲まれたアチジブ国立公園でキャンプをした様子を紹介したいと思います。


レバノンとの国境ゲート、通過することはできないがここからエルサレムよりベイルートの方が近い
レバノンとの国境ゲート、通過することはできないがここからエルサレムよりベイルートの方が近い
(エルサレムまで205km、ベイルートまで120km)

イスラエルの青の洞窟!?イスラエル最北端の観光地ローシュ・ハニクラ

イスラエル海岸沿いの最北端で、レバノンとの国境近くにある岬ローシュ・ハニクラには、石灰岩の断崖が波で浸食したいくつもの洞穴があります。ロープウェイで下り洞穴に入ると、光の加減で海面がコバルトブルーに見えて、まるで青の洞窟のよう!美しいブルーの海面と波の音に癒されます。

https://www.rosh-hanikra.com/

ロープウェイで下り洞穴に向かう
ロープウェイで下り洞穴に向かう
イスラエル版青の洞窟、カヌーツアーの家族連れに遭遇
イスラエル版青の洞窟、カヌーツアーの家族連れに遭遇

もう一つの見どころは、ロープウェイと洞窟入口を挟んで左右にあるトンネルです。このトンネルには、第二次世界大戦中のイギリス委任統治領時に敷設された線路が今でも残っています。イスラエル建国により分断された線路が、エジプトからトルコまで続いていたとは、今では夢のような話・・・。いつの日か平和訪れて、電車が走り抜ける日が来ることを願います。


第二次世界大戦中統治していたイギリスが敷設したエジプトからトルコまで続いていた鉄道跡
第二次世界大戦中統治していたイギリスが敷設したエジプトからトルコまで続いていた鉄道跡

トンネルの奥にはゲートがあり、係員に戻ってくることを申告して腕にスタンプを押してもらうと、ゲート外の自然保護区を散策することができます。石灰岩の不思議な地形を眺めたり、海岸線沿いを散歩するのもおススメです。


トンネルを抜けて海岸性沿いを散歩、自生のスターチスが満開でした(2020/5/2撮影)
トンネルを抜けて海岸性沿いを散歩、自生のスターチスが満開でした(2020/5/2撮影)

目の前は地中海!バスルームは古代遺跡!?アチジブ国立公園

イスラエル人の夏のお楽しみと言えば、ビーチそしてキャンプ!その両方を楽しめる場所がアチジブ国立公園にあります。国立公園内のキャンプサイトでは、地中海沿いや広場にテントを設営して、海水浴やバーベキューを楽しむことができます。

キャンプサイト専用のビーチがあり、浅い区域と深い区域と仕切られているので、お子様連れも安心して海水浴を楽しむことができます。

ウェブサイト(ヘブライ語)


浅い区域は子供も安心して泳げる深さ
浅い区域は子供も安心して泳げる深さ

アチジブは発掘調査により、紀元前2世紀のカナン人の要塞都市が発掘された場所で、レバノン国境とアッコーの間にあります。復元された古代遺跡のモスクはバスルームになっており、男女に分かれたトイレとシャワー室があります。シャワーは同時にたくさんの人が使うとお湯がなくなり水になりますが、暑い季節なら気になりません。海水浴後に気軽に全身を流せてとても気持ち良いですよ。


復元されたモスクはトイレとシャワー室になっている
復元されたモスクはトイレとシャワー室になっている

地中海で泳ぎ、海に沈んで行く夕日を眺めながらのバーベキュー。テントで眠り、翌朝また泳ぐのループに、大人も童心に帰ってワクワクのキャンプとなりました。


地中海と遺跡の間に沈む夕日
地中海と遺跡の間に沈む夕日

イスラエルで見る地中海に沈む夕日は、とても美しくていつまでも見ていたい景色の1つです。非日常を求めて、イスラエル北部に車を走らせて、是非訪れていただきたいです。