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TRAVEL

360度パノラマ!イスラエル、ネゲブ砂漠でトレッキング。

by Ayano Sakamoto |2021年04月15日

四国とほぼ同じ面積のイスラエルの国土。南北に細長く、テルアビブから車を南へ走らせること約1時間半で目の前にネゲブ砂漠が広がります。砂漠内には世界遺産として登録されている「ネゲヴ砂漠の香の道と都市群」が点在しており、紀元前2世紀頃ナバテア人が造った遺跡巡りも楽しめます。


今回は5家族グループで、5時間かけて死海の手前まで抜ける、人気のペレス川コース5.7kmを歩いてきました。


ペレス川コース スタート地点

ゴール地点に車を回し、9:30にトレッキングスタート

ペレス川のコースはスタート地点とゴール地点が違うため、4台の車は先にゴール地点へ移動。1台だけスタート地点に置き、早速歩き始めました。


帽子を被り、登山靴を履き、リュックには2リットルの水と昼食を背負い歩き始めること数分後、これから何時間も歩くことになるゴツゴツとした岩の砂漠が広がります。砂漠と聞いて想像するは砂の砂漠と思いますが、イスラエルの砂漠は数々の断層が折り重なる岩の砂漠なのです。


トレイルコースの目印、コースによって色が違う

歩き始めて数分後に雨が・・・

雨季の砂漠の川歩きで注意しなければいけないこと、それは雨による突発的な洪水。大雨が降ると、水の無い川に一気に水が流れ込み、逃げ場がないため毎年死者が出ています。
幸いにも今回は通り雨だったので直ぐに止み一安心。引き続き注意しながら、トレイルコースの目印を頼りに足を前に進めました。


岩の層と川底の硬くて白いツルツルの層


ペレス川の独特な景色の中でランチタイム

ペレス川コースは、ゴツゴツとした岩の層と川底になっている硬くて白い層が交互に続く、ユニークな地層が特徴です。岩の層を降り、ツルツルで所々に窪みのある川底を進みます。そして平らな開けた場所で早めのランチタイム。日陰の岩の上に腰掛け、十分な給水と持参したおにぎりやサンドイッチでお腹を満たします。川の窪みに残っている雨水で水遊びをする親子連れをたくさん見かけました。



ツルツル石をお尻で滑り降り、断崖絶壁をよじ登る

後半にかけていくつか難所があります。岩の間を手で支えながら少しずつ降りていき、ツルツルの石の急斜面はお尻で滑り降りました。


ゴール目前の断崖絶壁は下を見たら恐怖で動けなくなると思い、目の前だけを見て、岩に指が確実に引っかかるところを探し一歩一歩這い上がりました。


ゴール近くに砂漠の山の合間に見える死海、奥は隣国ヨルダン

そして5時間歩ききり、見えて来るのは砂漠の山の合間に見える死海。歩き切ったという達成感と目の前に広がる360°のパノラマ。日本に居たら体験することができない貴重な1日となりました。ハイキング後にはキンキンに冷やしたフルーツを食べるのがお約束。いつもより100倍美味しく感じるメロンの果汁が疲れた体に染み渡ります。


イスラエルには、子供から上級レベルのハイカーまで満足できるコースがいくつもあります。テルアビブやエルサレムの街歩きとは違った体験がしたい方は、ネゲブ砂漠でイスラエルならではの体験をしてみてはいかがでしょうか。