雨期が終わりに近づく2月半ばから3月、イスラエルに短い春が訪れます。春を待っていたかのように、色鮮やかな花が一斉に開花し、各地でお花見を楽しむことができます。
今回は、イスラエルで行って良かったお花見スポットを4か所紹介します。
目次
イスラエルの国花“アネモネ”が咲き乱れるプラ自然保護区
テルアビブから国道6号線を南下し、車を走らせること1時間ちょっとの場所にあるプラ自然保護区(Pura Nature Reserve)には、イスラエルの国花アネモネが咲き乱れるハイキングコースがあり、週末には駐車場に入りきれないくらいの大人気お花見スポットになっています。
ハイキングコースに足を踏み入れると、目の前に広がる真っ赤なアネモネの絨毯。奥には緑の麦畑が広がり、感動の景色を見ることができます。
駐車場の混まない早い時間に到着し、足元の悪い箇所もあるため、底の厚いスニーカーでハイキングすることをおすすめします。
https://www.parks.org.il/reserve-park/fura/
廃棄物の山が草花溢れる公園に!アリエル・シャロンパーク
イスラエル在住歴10年の友人に教えてもらったアリエル・シャロンパークは、テルアビブから車で30分で行けるお手軽なお花見スポット。ルピナスやシクラメン、アロエの花など多種類のお花見が楽しめます。
実はこちらの公園、元は廃棄物で汚染された山でしたが、2005年に当時の首相であったアリエル・シャロン氏が公園にすることを決定。山を復元して公園にする計画が実現し、現在では草花溢れるスポットへと変貌を遂げました。キノコのような形の展望台から見えるテルアビブの街並みも必見です。
http://www.parksharon.co.il/html5/?_id=9543&did=10116&G=9054&SM=9543
桜に似たアーモンドの花を求めて!第三次中東戦争の地ラトルン
「あ!桜が咲いてる」と、日本人なら桜と見間違えてしまうアーモンドの薄ピンクの花は、イスラエルに住んでいる日本人達の望郷の念を誘います。
そんなアーモンドのお花見スポットは、中東戦争の激戦の地となったラトルンにあります。テルアビブからエルサレムに向う車窓からアーモンド畑が見えて来たので、寄り道をして暫しお花見タイム。満開のアーモンドの樹の下には菜の花も咲いており、ここで戦争があったとは思えないほど、静かで平和な時間が流れていました。
色鮮やかなピンクの寒緋桜のエルサレムボタニカルガーデン
ヘブライ大学にある植物園エルサレムボタニカルガーデンでは、坂村真民さんの詩「念ずれば花ひらく」と刻まれたイスラエルと日本の友好の石碑とともに植えられた寒緋桜が見ごろを迎えていました。
寒緋桜の他にも、エリアごとに分けて植えられた各国の植物を観察することができるので、じっくり時間をかけて散策したいですね。
今年は雨が多く、週末のお花見ドライブが思うように行けず残念ですが、雨が降っただけ水分をしっかり吸収した生き生きとした草花に出会えているような気がします。
今回ご紹介した4か所以外にも、イスラエル国内北から南まで数えきれないほどのお花見スポットがあります。自分だけの秘密のお花見スポットを見つける旅をしてみるのも楽しそうです。