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#イスラエルに寄り添います

戦時下のアーティスト活動を支援するセーフ・スタジオ

by ISRAERU 編集部 |2023年12月07日

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イスラエル創造芸術療法協会(YAHAT、代表:Ilana Lach氏)は、2023年10月7日に起きた恐ろしい大量虐殺を受けて、戦時下のアーティストをまもり、支援するための安全なスタジオスペースを全国に設置することで対応しました。



安全なスタジオモデルが、全国のホテル、キャンプ場、コミュニティ・センターなど、約 40 か所で数百人のボランティアによって運営されています。


悲しいことに、イスラエル人はトラウマを負うような出来事を何度も経験していますが、今回のような事態は経験がありません。イスラエル建国から75年が経っても、ホロコーストの記憶が消え去ることはありません。



セーフ・スタジオは、トラウマに精通したアート・セラピストによって組織されています。セラピストは資材を集め、アート・プロセスのためのスペースを確保し、ガザ国境周辺の南部から避難している民間人を支援しています。また、ヒズボラによるレバノンとシリアからの大規模攻撃の可能性があるため、多くの北部住民も避難しました。



創造的な芸術は、危機的状況下での回復力を高め、個人や地域のリソースとつながる上で貴重な役割を果たします。この安全なスタジオスペースは、ウクライナ難民と協力したYAHATボランティアによってイスラエルで開発されたコミュニティベースのモデルであり、アートセラピーとして確立されたオープンスタジオ・モデルに基づいています。焦点は、芸術制作プロセスへの参加と素材の確保にあります。


安全なスタジオスペースは、緊急対応として設置されました。今のところ避難場所や虐殺の生存者が住む場所に集中しており、ボランティアのアートセラピストによって運営されています。


残念ながら、危機救援と予防策として開設されたこれらのスタジオは、必然的にさらに長期的なサポートと心理的な活動の必要性を考えなければならない状況にあります。ますます拡大する悲惨な現実と残忍な出来事がもたらす影響により、スタジオは少なくともあと半年は活動を続ける必要があると予想されます。


この戦争が始まってから2か月が経ちましたが、セーフスペースはすべての利用者にとって大きな意味を持ちはじめています。



私自身も避難生活を送っており、困難に直面していますし、家や地域社会についても心配事が尽きません。 しかし、セーフ・スタジオの調整や管理への貢献に忙しいという現実は、私に大きな力を与え、救いとなっています。間違いなく、家の中で座ったまま、通常の生活に戻るのをじっと待つよりもはるかに素晴らしい。スタジオは一方通行でないと感じています。私は平等に与え、そして受け取っています。職業上の責任は、自分自身のケアをすることでもあります。

私はロシュ・ハニクラで育ちました。カチューシャ弾や戦争を何度も経験してきたので、ここから立ち直る術を知っています。そうした経験から共感力や感性が育まれ、避難者の方々の気持ちが理解できるような気がするんです。

ロニ(アートセラピスト)

イスラエル人は誘拐された民間人(乳児、幼児、女性、高齢者、男性)の即時解放を求めています。 ハマスはガザの人々すらも人質にするテロ組織です。ガザが、ハマスから解放されることを願っています。イスラエル人は、ガザの人々とともに平和に暮らす未来を望んでいます。




当記事は、Nona Orbach(ノナ・オーバック)氏による英語記事を許可を得て翻訳・編集したものです。