第13回エルサレム・マラソン大会が、国際女性デーである3月8日に開催されました。2月に予定されていたテルアビブ・マラソンが延期となり、同大会はその去就が注目されていましたが、予備軍および正規軍のIDFの兵士15,000人、治安部隊および救助部隊の隊員、70カ国以上からの国際ランナー1,800人を含む、過去最高となる4万人の参加者がホーリーシティ・エルサレムに集まりました。
ランナーらは、フルマラソン(42.2km)、ハーフマラソン(21.1km)、10キロメートル、5キロメートル、ファミリーレース(1.7km)、コミュニティレース(800m)の6つのレースに参加。フルマラソンの部では、イスラエル出身のMelkamu Jember が2時間35分39秒という驚異的なタイムで優勝。女性参加者の中では、同じくイスラエル出身のNoah Berkman が2時間55分42秒で1位の成績を修めました。
優勝者のゴールの様子
開会式では、ハマスによる攻撃を受け多数の死傷者・行方不明者を出したNovaフェスティバルのDJが登場。攻撃が始まったときに演奏していたトラックをかけると、巨大なイスラエル国庫がランナーの頭上に広げられるという演出があるなど、兵士や人質とその家族、戦争やハマスのテロ攻撃で失われた人々に対する共感と支援を想起させる活動が数多くフィーチャーされた大会となりました。またゴール地点となるザッハー公園はスポーツウェアや食品など数十のブース展示を含むフェスティバル会場となり、参加者の家族や友人ら約10万人に埋め尽くされる大賑わいでした。
Today, the Jerusalem Marathon was just more than a run through our beautiful capital.
— Israel ישראל 🇮🇱 (@Israel) March 8, 2024
It was a tribute to the more than 100 Israelis being held hostage by Hamas, including Jerusalem native, Hersh Goldberg-Polin.
200 of Hersh’s friends and family members ran in his name.… pic.twitter.com/TlzW7jvRgz
拉致被害者の写真プリントを身に着けたランナーたち
マラソンルートは国会議事堂からスタートし、ランナーはイスラエル博物館、最高裁判所、大統領官邸、旧市街の城壁、シオン山、オリーブ山、ダビデの塔、カーン劇場、スルタンズプールなどのエルサレムを象徴するランドマークの数々を通過するものです。

自らもゼッケン10番を身に着けて5kmレースに参加したモシェ・ライオン エルサレム市長は、レースが滞りなく開催されたことや、参加者の記録的な数への喜びと誇りを表明するとともに治安部隊に敬意を表し、また今も囚われたままの人質への連帯を示しました。
I definitely captured the MOMENT @nycmarathon @sharussopollack @sharussopollac1 #pineapplemarathonrunner #picoftheday pic.twitter.com/ka3tK1NoPs
— Shannon Russo-Pollack (@sharussopollack) November 6, 2022
パイナップルを頭に乗せたまま走る名物ランナー、Moshe氏が走る様子を捉えた動画
レースでは、頭にパイナップルを乗せてバランスを取りながら、世界中の市民マラソンレースを完走することで有名な Moshe Lederfien氏の姿も見かけられ、沿道のファンにハイタッチを求められるなど人気の様子が伺えます。
同大会は、すでに来年2025年 3月 21日に次回大会が開催されることが発表されており、公式ウェブサイト上では登録受付も開始されています。