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FOOD

イスラエルの国章にも使われているオリーブ。イスラエルのオーガニックオリーブオイルをご紹介

by クニコ コーヘン |2021年04月22日


シャローム hello こんにちは。イスラエル在住のクニコです。


オーガニック特集として、これまでイスラエルのオーガニックワインオーガニック野菜と果物生産について紹介してきましたが、今回はイスラエルのオーガニックオリーブオイルについて紹介したいと思います。イスラエルの国章にはオリーブの木が使われており、イスラエルにとってオリーブはとても重要な存在です。



イスラエルオリーブオイルの歴史

それでは、イスラエルのオリーブオイルの歴史を見てみましょう。
今日まで、オリーブオイルは最も優れたタイプのオイルと考えられてきました。オリーブオイルは、イスラエルの地の物質文化と古代ヘブライ文化において重要な役割を果たしています。


オリーブの実は、料理、照明、化粧品、薬に使用され庶民や王様に提供されたようです。そしてオリーブオイルは、穀物、ぶどう酒に続く偉大な産物でしたと古代考古学者は証言しています。オリーブオイルの歴史は、多くの考古学者の意見や見解があり、確実な年代は明確ではありませんが、ハイファ大学の研究によると、オリーブオイルの歴史はおおよそ6,600年前に遡るとイスラエルの考古学者は述べています。



それではここで、イスラエルのオーガニックオリーブオイルファームを紹介します。


イスラエルのオーガニックオイルファーム

ガリリ(Galili)

ガリリオリーブオイルは、ブティック食品生産の中心地である西ガリラヤのベイトレヘム(ベツレヘム)ハグリリットという牧歌的な街で、家族経営によって運営されています。この家族は古代から生存するオークの森で、20年前からオーガニックオリーブの木々を手入れしており、趣味としてオリーブオイル生産を始めました。そして2010年、息子のエランがトスカーナより特殊なオリーブプレス機を持ち込み、ブティック工場を建設したことで本格的にビジネス展開をしました。ここでは、地域のブティックファームで作られた上質な山羊チーズ、ワイン、ユニークな料理に加え、7種類のオリーブオイルを味わうことができます。またガリリでは、家族経営のブティックオリーブオイルブランドを対象としたコンテストを毎年開催しており、前回のイベントでは204種類の品種が取り上げられました。



ガリリ

https://galilioliveoil.co.il/


エズズ(Ezuz)

バルネアオリーブの産地であるカルデシュバルネアからわずか20分の場所に位置するエズズは、国際的なスパイスルートに沿って位置する、古代からのシステムを利用したオーガニック果樹園により運営されています。他の砂漠農業と同様、オリーブは汽水という部分的に塩からい水で栽培されています。創設者のドロン・アキバ氏は、ネゲブ砂漠の土地で働きたいという衝動に駆られ、全てが始まりました。そしてモーセの井戸という、隣接するベエロタイムオアシスに位置する古代の井戸から灌漑された、3つの異なる品種(スリ、バルネア、ピクアル)から作られたオリーブオイルが誕生。それぞれの品種はイスラエルまたは海外へ出荷され、料理などに使用されています。


出展:公式Facebook

エズズ

https://ezuz-olive-oil.co.il/ezuz-organic-olive-oil/


マクラ(Makura)

イスラエル北部、カルメル山の中心部に位置するマクラファーム。この隠れた谷では、何千年もの間にわたりオリーブの木々が育っており、その歴史はローマ時代にも遡るとされています。農場ではオリーブ、ライチ、柑橘類、アボカドといった作物の他、ブドウ園や果樹園などのオーガニック農業を専門としており、化学肥料の代わりに堆肥を使用し、害虫駆除方法として害虫に対して効果的な昆虫を育成。6品種のオリーブを栽培し、最適な時期に収穫、収穫したその日にオイルを抽出するなど、木々の手入れからプレスまで、オリーブオイルの生産工程を全て自分たちで管理しています。品質、味、栄養を保つため、コールドプレス法を用いてオイルが抽出。マクラファームの全アイテムはイスラエル、EUおよびUSDAのオーガニック規制に従ったオーガニック認定を受けています。



マクラ

https://www.makura.co.il/english


マシク(Masik)

シャロン平野北部、キブツマガルに位置するマシクでは、オーガニックとして認定された300エーカーという広大なプレミアム果樹園でオリーブを栽培しており、イスラエルで最高のオリーブの一つとして見なされています。他のブティックオリーブオイル同様、品質を保つため収穫からコールドプレスまでの時間を短くし、適した容器で保管するなど、厳格なルールを定めています。全6種類のオリーブオイルを展開しており、それぞれ各1種類のオリーブから作られています。またマシクのショップでは、ボディオイルや天然ソープも楽しめます。



マシク

https://www.masik.co.il/english/


シンディアナ(Sindyanna)

ガリラヤに所在するシンディアナは、ゼロから社会の変化を生み出すために活動しているアラブとユダヤ人の女性のチームが率いるユニークな非営利団体です。アラブとユダヤ人の協力を強化し、フェアトレードを促進、そしてアラブの女性に経済的機会を提供し、地元の生産者や生産者を支援しながら、優れたオリーブオイルやその他の高級食品を生しています。女性たちは、バルネアとコラティーナのオリーブから作られたさまざまなエクストラバージンオリーブオイル(コーシャとオーガニック)のほか、様々な品種の受賞歴のあるハウスブレンドの生産を手伝っています。



シンディアナ

https://www.sindyanna.com/


イスラエルのオーガニック認証

イスラエルのオーガニック農業の産物には、以下のような政府認証がつけられています。

オーガニック農業はオーガニック農産物規制に関する法律、5765-2005によって規制されています。法律には、栽培方法、選別、梱包、輸送、消費者情報の適切なマーキングなどがあり、オーガニック農産物の生産と販売を規制します。この法律は、消費者を改ざんから保護することを目的とし、「オーガニック農産物」は定義に該当するものとします。「オーガニック農産物」にはUniform Organic Logoと、民間の検査および認証機関(以下「CB」)によるその政府認証がつけられます。



いかがでしたか?ぜひ皆さんもサラダや料理にイスラエルのオーガニックオリーブオイルを試してみてください。今後もイスラエルのオーガニック農家の活躍に期待したいと思います。
それでは、次回をお楽しみに!レヒトラオット!さようなら!