女性のための女性によるスーツブランド「Alef Alef」。
創設者のエフラット・レビンさんとアイレット・ハーマルさんは、ブランド創設までの難関を共に乗り越えてきた親友でもあります。
ウェイトレスとして一緒に働いた後、二人はイスラエルの名門デザインスクール、ベツァレルカレッジへの進学を決意。特別な何かを持っていると気づいた二人はビジネスパートナーとなり、「Alef Alef」ブランドを立ち上げました。
「Alef Alef」は14周年を迎え、ビジネスでの成功は友情の成功でもあると二人は語ります。
「私たちのビジュアルコミュニケーションは不思議です。お互いに話をしなくても、いつも同じ雰囲気にいるんです。私たちは感覚的につながっているのでしょう。」
スーパーウーマンのためのスーツ
「ファッション業界では、日常生活でその服を着る女性のことを考えていないことがあります。ファッション性に長けていても、実用性に欠けているのです。」とエフラットさんは言います。
「Alef Alef」では、二人が「スーパーウーマン」と呼ぶ、モダンで独立性のある働く女性の日常生活をサポートする服を作っています。
「私たちのクライアントは、地元のスーパーウーマンがメインです。彼女たちは日常におけるニーズに応えた洋服を望んでいます。仕事にはエレガントに見える洋服、幼稚園に子供を迎えに行くときには快適な洋服。同じ服でも少しひねりを加えて、華やかなイベントに行くこともできます。」
「実用的なデザインを作る際に考慮すべきもう一つのポイントは、天候です」とエフラットさんは語ります。イスラエルは高温多湿な気候のため、生地の選定が重要です。
「気温30度前後、湿度70%の天候は本当に大変です。通気性の良い素材とデザインで、機能的でありながら、灼熱の暑い日にも映える服を作るように努めています。」
エフラットさんとアイレットさん自身も、機能性や実用性に欠けるデザインの洋服が、仕事をするうえで支障になっていたと言います。毎日”スーパーウーマン”として、働く女性が何を求めているかを十分に把握し、従業員についても顧客のニーズを理解している人材だけを採用しています。
「私たちのチームは全員女性なのですが、これは意図的にそうしたわけではありません。ブランドのターゲットとなりうる従業員で構成されたチームなので、デザインについては相談しやすいですね。職場には女性パワーが溢れており、また子育てや家族の世話のようなプライベートの話もするので、日々のプレッシャーをお互いに和らげています。」
エフラットさんとアイレットさんのビジネスウェアは、人生のあらゆる分野で活躍する働く女性や子育て中の女性のために作られています。スポーツや自己啓発、食や音楽など、日常生活における小さなことを楽しむことで、自分自身を大切にしながら、他の人に対しても余裕が生まれることとなるでしょう。
お客さんに100%満足してもらうことはもちろんですが、「Alef Alef」では従業員のケアにも気を配っています。地域の協力を得ることで、適切な労働時間、適切な賃金の労働環境を作り上げました。
「私たちは地域をサポートするため、地元で生産を行っています。この地域の労働基準として、公正な労働時間と賃金が設定されていることを理解しています。縫製店のオーナーとは、15年前にも一緒に働いていたので、とても長い付き合いになりますね。この絆は、私たちのブランドにとって非常に重要な要素です。」
倫理的かつ効率的なプロセスを実現するパートナーシップにより、「Alef Alef」は顧客のニーズに応える、完璧なバランスのクオリティと量を保っています。
「私たちのビジネスにおいて重要なのは、働く女性のニーズを正しく理解し、それに応えることです。また私たち自身も同じニーズを持つ働く女性なのです。女性には美しさを感じながら、忙しくてもアクティブでいてほしいですね。」
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