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CULTURE

「音楽は私のソウルの言葉」と語る
多才なイスラエル人ミュージシャン

独占インタビュー | ウリエル・ウェインバーガー(音楽プロデューサー&パフォーマー)

by ISRAERU 編集部 |2020年11月19日

Uriel Weinberger Portrait

音楽は、翻訳のいらない世界共通語と言えるでしょう。そんな言葉の無限の可能性に魅了されたウリエル・ウェインバーガー(Uriel Weinberger)さんは、作曲、作詞、演奏に自らの人生を捧げてきました。ウリエルさんは、イダン・ライヒェル、ディクラ、ハナン・ベン=アリなどのイスラエルトップアーティストのバックミュージシャンとして長年活動したのち、ソロとしての活動を始めました。このインタビューでは制作中の新しいアルバムについて、そして音楽を通してソウルの言葉を伝えるというウリエルさんの大きな目標について語ってくれました。


Uriel's hands playing piano

音を奏でることから芽生えた音楽への情熱

5歳の時、ウリエルさんは初めてピアノの鍵盤をたたきました。最初の音が部屋中に響きましたが、自身にとっては不完全で物足りなく聞こえたそうです。これを機に、ウリエルさんはたくさんの楽譜を学んで弾くようになり、練習を積み重ね、周りから評価されるようになります。


「初めて音楽に情熱を感じた時のことを鮮明に覚えています。その時から音楽は私の自己表現、そしてコミュニケーションの一部になりました。音楽は私のソウルの言葉なのです。」


ウリエルさんの母親は、ウリエルさんと兄弟たちに最低3年間は楽器の演奏を学ぶようルールを課していたそうです。彼は一人で練習するだけでなく、さらに上達するために時間を見つけては兄弟と共に演奏を楽しむようになりました。


「色々な楽器を演奏する他の子供たちと一緒に練習をしていたので、ピアノ以外の様々な楽器を学ぶことができました。何かへの強い情熱と願望があれば、そこには無限の可能性があり、果てしなくやり続けることができると思います。それが私にとっての音楽でした。」


ウリエルさんはただ単に楽器の演奏を学んだだけではなく、音楽という魂の言葉で彼自身を表現する方法を見い出していたのです。


「結局どんなに多くの楽器を演奏できるようになったとしても、自分の中の音楽と自分の心をどうやって表現するかが一番重要だと思います。」


彼が自身の音楽への情熱(パッション)を仕事(プロフェッション)として選んだことは、必然ともいえるでしょう。サックス、ピアノやフルートを自由に操る彼は、ライブ演奏だけでなく、レコーディングやストリーミングサービスなどでも多くのオーディエンスとのつながりを大切にしています。


Uriel playing a flute

「音楽は私の人生という旅のテーマソング」

音楽を作り出すことはウリエルさんにとっての生きがいですが、特に自分の音楽が聴く人にどのような影響を与えているのかを知ることは、彼のキャリアにおいてもっともやりがいのあることだと言います。


数年前、彼がテルアビブの街を歩いていると、彼のファンだと声をかけてくる女性がいました。彼女は彼の音楽をリピートで聴きながらビーチ沿いを散歩するのが好きで、彼の音楽は、まさに彼女にとって人生の旅のテーマソングのようだと感じていて、いつも生き生きとした気持ちにしてくれてありがとう、と感謝の言葉を伝えられたそうです。


ウリエルさんの魂からの言葉は、聴いている人たちの心に届きます。彼にとっては、彼の音楽を聴いている人の数ではなく、どれだけ多くの人の心に彼の音楽が響くかが大切なのです。


今までの活動のなかで一番気に入っているもの、印象に残っているのは、コロナウイルス感染拡大防止のためイスラエルがロックダウンされていた最中に、ウリエル自らが障害のある子供たちにオンラインで音楽やパフォーマンスについて教えたことだそうです。


「とても特別な経験になりました。子供達のために色々な楽器を演奏できたし、質問攻めにもなりましたね。みんなが僕の音楽への情熱に興味を持ってくれて、自分自身が彼らくらいの歳だった時のことを思い出させてくれました。自分の人生においてとても感動的で貴重な経験の一つです。」


新作アルバムについて

ウリエルさんは現在、バンドメンバーと共に新しいアルバムを制作しています。プロセスは簡単ではありませんでしたが、結果的にはそのアルバムにピッタリのバンドメンバーを揃えることができたそうです。


「自分に合う最高のバンドを構成するのはとても難しく、長い時間がかかります。それでも時間をかけて、今回作ろうとしているアルバムにぴったりのミュージシャンを見つけることができました。私は彼らがイスラエルでは一番のミュージシャンだと分かっていますし、皆さんにも、アルバムを聴けば彼らが心から演奏してると感じてもらえるはずです。彼らそれぞれが特別でユニークなスタイルを持っていると思います。私たちミュージシャンはお互いに学びあい、それぞれが好きなジャンルの要素を取り入れてさらに進化していきます。」


新しいアルバムはウリエルさんの人生におけるさまざま経験をベースに、ジャズ、アラビア音楽、中東音楽やユダヤ音楽などの影響を受けています。ゲストのミュージシャンとコラボした一曲を除いて、インストゥルメンタルがメインになるとのことです。


音楽を通じた共通点の発見

ウリエルさんは、コロナが収束し国境を跨いだ活動が可能になった時には、本格的にツアーを開始したいそうです。


「特にこのパンデミックのなか、世界中でみんなが同じ問題に直面している今こそ、様々なバックグラウンドを持っている人々がお互いに共通点を見出すことができるかと思います。だからこそ、このパンデミックが収まったら、世界中を旅しながらパフォーマンスを通して愛と理解を広めたいと強く願っています。」


ウリエルさんの音楽についての情報はこちら