美人が多い国として知られるイスラエルは、日本の四国程度ととても小さな国ですが、世界で活躍する多くの女優が誕生しています。その多くがまずはイスラエルの地上波でキャリアを築き、そして世界へと進出しているのです。世界で活躍する多くのイスラエル出身俳優たちは、流暢な英語を話していますが、注意深く聞いてみるとイスラエル訛りが感じられるかもしれません。
そこで今回は、世界で活躍する美人大国イスラエル出身の女優を5名紹介します。映画でよく見かけるあの美人女優も実はイスラエル出身!?
1.ガル・ガドット
ワンダーウーマンの主役として知られるガル・ガドットは、イスラエル出身の女優、プロデューサー、モデルです。その美貌から、18歳の時に2004年度のミス・イスラエルに選ばれ、そのまま世界大会に出場しました。2009年に映画「ワイルド・スピード MAX」でジゼルの役を務めたのが国際的デビューとなりました。そして7年後、「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」のワンダーウーマン役で世界的な注目を集め、一躍世界スターへと駆け上がったのです。
ワンダーウーマンとしての成功を経て、ガルは現在、ナショナルジオグラフィック社とのコラボレーションで「インパクト」というミニドキュメンタリー・シリーズの制作しています。これは、世界中で活躍する様々な女性に焦点を当て、彼女たちの地域への貢献を紹介していく番組です。
2.アロナ・タル
イスラエルで俳優を志したアロナ・タルは、2003年に「Hapijamot」というイスラエルのコメディTVドラマにアロナの役で出演し、有名俳優への一歩を踏み出します。この仕事のすぐ後に、アメリカのTVドラマ「ヴェロニカ・マーズ」のメル・マニング役に選ばれ、アメリカでの成功を掴みました。長く人気を博してきたアメリカのSFドラマ「スーパーナチュラル」では、ジョーというハンター役で出演しています。
2020年には、コロナ禍をめぐるテーマを扱った「Hapijamot」のバーチャル・リメイク版に出演を果たします。このドラマは、子供時代にこのドラマをイスラエルで見ていた人々のノスタルジーを刺激し、大きな成功を収めました。
3.モラン・アティアス
北米発のTVポリティカル・スリラー「タイラント」のレイラ・アル・ファイード役で知られるモラン・アティアスですが、彼女の最初のキャリアは、15歳の時にイスラエルで女優デビューしたのが始まりです。2年後、ドイツに渡った彼女は、その地でモデルの仕事に就きます。国際的なデビューを果たしたのはイタリアで、「スーパークラブ」というホームコメディに出演した時でした。その後、彼女は英語、ヘブライ語、イタリア語、スペイン語での様々な映画に出演する女優となっていくのです。美人な上に秀才とまさにいうことなしの女優です。
4.インバー・ラヴィ
NetflixのTVドラマ「ルシファー」のイヴ役で有名なインバー・ラヴィですが、彼女の成功への道のりは、決して楽なものではありませんでした。彼女は、17の時ニューヨークに渡り、オフ・ブロードウェイで演技を磨きました。しかし、すぐに生活費が底をつき、最後はホステルの宿泊費にも事欠くようになり、地下鉄で夜を過ごすという悲惨な生活にまで追い込まれてしまいました。成功へのきっかけは、世界で最も権威のある俳優養成学校であるリー・ストラスバーグ協会から、全額支給奨学金を受けたことです。彼女はそのままロサンゼルスに居を移します。
ハリウッドでの成功を収めたのち、彼女は今、音楽の世界へ足を踏み入れようとしています。映画やドラマの収録の合間を使って、現在、そのデビューアルバムの制作中です。
5.ナタリー・ポートマン

ナタリー・ポートマンは、イスラエル・エルサレムで生まれました。12歳の時、かの有名なアクション映画「レオン」のマチルダ役に抜擢され、華々しい国際的なデビューを果たします。その後、ブラック・スワン、マイティ・ソー、そしてスターウォーズといった超大作に出演を果たすと共に、精神を病んだ女性の役など、様々に異なる役を「完璧に」こなす俳優として、その座を不動のものとしていくのです。
そして、その女優としての不断の努力は、アカデミー主演女優賞と、2冠に渡るゴールデングローブ主演女優賞の受賞で報われることになります。
表現の重要性が世界的にも高まるにつれ、世界中の国から集まった男優と女優たちが主要な映画作品にどんどん出演するようになってきています。イスラエルもその例外ではありません。小さな国でありながら、「ファウダ -報復の連鎖-」や「ディスミスト」といったTVドラマは世界中に配信され、人気を博しました。イスラエルの俳優たちは、今後も様々な形で世界的な活躍をしていくことでしょう。