イスラエルの脚本家ロン・レシェムとアミット・コーエンが、マーベルの新作スパイシリーズ『Zodiac ゾディアック』の脚本を担当すると報じられました。国際的な評価を受けてきたイスラエル発のドラマ制作チームが、マーベル・ユニバースに加わる可能性があります。

Disney+向け新作スパイスリラー
米エンターテインメント業界メディア「Deadline」の報道によると、レシェムとコーエンは、マーベルがDisney+向けに開発を進める実写シリーズ『ゾディアック』の脚本家に起用されたとされています。
同作は、特殊な能力を持つ人物たちを追う2人のスパイを描くスパイスリラーになると報じられています。2028年の配信が予定されており、撮影は2027年春にロンドンで開始される計画です。キャスティングも今後進められる見通しです。
『Zodiac』は、ニューヨーク・コミコンで開催されたマーベル・テレビジョンのパネルで発表されました。ただし、ストーリーの詳細や主要キャストなど、明らかになっている情報は限られています。また、マーベルはレシェムとコーエンの起用について公式発表を行っておらず、現時点では報道段階の情報です。

イスラエルのスパイドラマを世界へ
レシェムとコーエンは、イスラエルのテレビドラマ界で長年にわたり協力してきたクリエイターです。諜報活動や安全保障、戦争を題材とした作品を数多く手がけ、イスラエル国内にとどまらず、海外市場でも実績を築いてきました。
代表作の一つが、イスラエル発のスパイドラマ『Ta Gordin(ゴルディン・セル)』です。同作は米NBCによってリメイクされ、『Allegiance』として放送されました。イスラエルの物語や諜報機関をめぐる設定が、海外のテレビ市場でも展開された事例です。
2人はそのほか、イスラエルの戦争ドラマ『Valley of Tears シャアト・ネイラ』や、国際共同制作シリーズ『No Man's Land』などでも協力しています。諜報や軍事を背景に、個人の葛藤や社会の複雑さを描くことが、彼らの作品に共通する特徴です。

コーエンは、マリア・フェルドマンとともに手がけたスパイドラマ『False Flag クフリム』でも知られています。同作は米国で『Suspicion』としてリメイクされ、ユマ・サーマンが出演しました。
一方、レシェムはイスラエル版『Euphoria』の制作にも携わっています。同作をもとにした米HBOのシリーズは国際的な人気を獲得し、イスラエル発のテレビ作品が海外で再構築される流れを象徴する作品の一つとなりました。
マーベル作品との接点となる「ゾディアック」
マーベルのコミックにおいて、「ゾディアック」は12星座にちなんだメンバーで構成される犯罪組織として知られています。これまで複数のバージョンが登場し、アベンジャーズなどのヒーローたちと対峙してきました。
ただし、新シリーズがコミックの組織や登場人物をどのように取り入れるのかは、まだ明らかになっていません。報道されている「特殊能力を持つ人物を追う2人のスパイ」という設定と、原作コミックとの具体的な関係についても、公式な説明はありません。
今回の起用が正式に確認されれば、イスラエルのテレビドラマ界で培われたスパイ・スリラーの制作経験が、世界的なエンターテインメントブランドの新作に生かされることになります。
国境を越えたドラマ制作やリメイクを通じて、国際的な存在感を高めてきたイスラエルの映像クリエイターたち。『ゾディアック』の続報は、彼らの活動がハリウッドの大規模なシリーズ制作へと広がる可能性を示すものとして注目されます。
*本記事はイスラエルメディアynetの報道をもとに構成しています。


