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BUSINESS

Netafim「Dosing 5G™」が描く次世代農業ーAIが“施肥”を最適化する時代へ

by Keiko |2026年04月16日


イスラエルはアグリテック先進国。砂漠地帯という悪条件を克服するため、1960年代からテクノロジーを駆使して農業を革新し、なかでも点滴灌水による精密農業がさまざまな恩恵をもたらしています。そしてこのたび、精密灌水のリーディングカンパニー、ネタフィムジャパンが灌水施肥システム「Dosing 5G™」シリーズを発表。“日本の農業の救世主”となり得る次世代灌水施肥システムについて探ります。


みずみずしい実りの果樹園

農業の問題にテクノロジーでアプローチ

農業において、水と養分をいかに効率よく作物へ届けるかは、収量と品質を左右する最重要課題のひとつ。しかし近年は、資源価格の高騰や気候変動の影響により、その難易度は一段と高まっています。こうした課題に対し、AIを活用した“自己学習型”の灌水技術で応えるのが「Dosing 5G™」。作物の生育ステージや環境条件に応じた適切な潅水量とタイミングを提示し、設定した濃度の液肥を正確かつ速やかに供給し、記録します。人の経験や勘に依存してきた施肥管理を、データに基づいたプロセスへと進化させるシステムです。



露地から施設栽培まで、幅広い現場に対応する柔軟な設計

今回のシリーズは、用途に応じて選べる4つのモデルで構成されています。

まず「FertiKit™ 5G」は、露地栽培や果樹園といった大規模環境に適した柔軟性の高いモデル。複数の条件に応じたカスタマイズが可能で、多様な農業現場にフィットします。


灌水施肥ステムFertiKit 5G

「FertiOne™ 5G」は、シンプルさを重視した設計が特徴。単一チャンネルによる均一な施肥を実現し、設置のしやすさも魅力です。


灌水施肥システムFertiOne 5G

一方、「NetaJet™ 5G」は、繊細な作物や短い灌水サイクルが求められる環境に対応。ECやpHの安定化を高速で行い、精度の高い制御を実現します。


灌水施肥システムNetaJet 5G

そして「NetaFlex™ 5G」は、オープンタンク方式とデュアルセンサーにより、極めて高い精度で養分を供給。施設園芸など、より高度な管理が求められる現場に適しています。


灌水施肥システム NetaFlex 5G

「GrowSphere™」との連携で実現する、農業の“見える化”と最適化

「Dosing 5G™」のもう一つの特徴は、ネタフィムのデジタル農業プラットフォーム「GrowSphere™」との統合です。

このシステムにより、灌水や施肥の計画・実行・検証といった一連のプロセスを一元管理できるようになります。いわば、農業の現場がリアルタイムで“見える化”されることで、より精度の高い意思決定が可能になりました。


また、遠隔モニタリング機能を活用すれば、現場にいなくても状況を把握し、必要に応じて調整を行うことができます。人手不足が深刻化する中で、省力化への貢献も大きいと言えるでしょう。


緑が青々と茂った畑

持続可能性と収益性を両立する、新たなスタンダードへ

「Dosing 5G™」がもたらす価値は、単なる効率化にとどまりません。肥料や水の使用量を最適化することでコスト削減につながるだけでなく、養分流出の抑制による環境負荷低減にも寄与します。こうした技術は、持続可能な農業の実現に不可欠です。日本でも既に導入されている現場では、収量の向上や品質の安定化といった成果も報告されています。

ネタフィム・ジャパン代表のジヴ・クレマー氏も、「精密灌水施肥は今後の農業における中核技術になる」と語っています。


AIが作物にとって最適な環境を“考え、実行する”時代。「Dosing 5G™」は、その未来を一歩先取りする存在と言えるでしょう。

イスラエルのテクノロジーで、日本の農業が大きく変わる。そんな新時代が始まります。


NETAFIM Dosing 5G™ 公式サイト
https://www.netafim.jp/digital-farming/growsphere-5g-dosing-portfolio