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Art

金属を用いた緻密で彫刻で世界を圧倒するアーティスト、ザドック・ベン=デイヴィッド

by ISRAERU 編集部 |2022年02月17日

世界で活躍するアーティスト、ザドック・ベン=デイヴィッド(Zadov Ben-David)。1949年、イエメンで誕生した彼は、同年イスラエルへ移住しました。その後、ロンドンのセント・マーチンズ・スクール・オブ・アートでアドバンスト・スカルプチャー(Advanced Sculpture)を学びます。卒業した後の5年間は、同スクールで教鞭をとり、現在もロンドンを拠点に活動しています。


海辺で釣りをする男性と帽子を被った少年のインスタレーションの写真です。
 写真:「Big Boy」 2017年パース

彫刻やインスタレーション、パブリック・アートで知られる彼は、これまで権威ある賞を受賞。人間の本性・進化に関係したテーマを研究し、作品には金属加工を好んで用いています。


彼の作品の1つに、生と死について考えさせられる力強い作品「ブラックフィールド(Blackfield)」があります。限定的な空間の地面に制作されたインスタレーションです。19世紀、ビクトリア女王時代の百科事典に記載されている27,000本もの花々が、エッチングを施したスチールで作られています。2007年から2020年までの長期に渡って展示されました。


「Blackfield」2016

金属を用いて、人間や木、蝶、時にはそれら全てを組み合わせて描く彼のスタイル。展覧会は屋内外両方で開催されます。いずれの場合も金属製の彫刻で深い意味が含まれています。


室内に展示された猿人や道具などの作品の写真です。
「Evolution and Theory」1998 オランダ

「Made in Japan」2017

彼の最終的な展示形態は「箱」です。そのため彼はしばしばガラスの箱の中で、小さな人物を金属で描写します。


人型の作品が円に沿って並び、緑溢れる公園に展示されている写真です。
「Innerscape」2008年シンガポール

ザドック・ベン=デイヴィッドの展示会はこちらのWebサイトから閲覧可能です。