世界で活躍するアーティスト、ザドック・ベン=デイヴィッド(Zadov Ben-David)。1949年、イエメンで誕生した彼は、同年イスラエルへ移住しました。その後、ロンドンのセント・マーチンズ・スクール・オブ・アートでアドバンスト・スカルプチャー(Advanced Sculpture)を学びます。卒業した後の5年間は、同スクールで教鞭をとり、現在もロンドンを拠点に活動しています。

彫刻やインスタレーション、パブリック・アートで知られる彼は、これまで権威ある賞を受賞。人間の本性・進化に関係したテーマを研究し、作品には金属加工を好んで用いています。
彼の作品の1つに、生と死について考えさせられる力強い作品「ブラックフィールド(Blackfield)」があります。限定的な空間の地面に制作されたインスタレーションです。19世紀、ビクトリア女王時代の百科事典に記載されている27,000本もの花々が、エッチングを施したスチールで作られています。2007年から2020年までの長期に渡って展示されました。

金属を用いて、人間や木、蝶、時にはそれら全てを組み合わせて描く彼のスタイル。展覧会は屋内外両方で開催されます。いずれの場合も金属製の彫刻で深い意味が含まれています。


彼の最終的な展示形態は「箱」です。そのため彼はしばしばガラスの箱の中で、小さな人物を金属で描写します。

ザドック・ベン=デイヴィッドの展示会はこちらのWebサイトから閲覧可能です。