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TRAVEL

年間75万人以上が訪れる、砂漠に位置するユネスコ世界遺産「マサダ」

by ISRAERU 編集部 |2021年08月10日

イスラエルのユダヤ砂漠の端に位置するマサダは、死海にも近く、イスラエルでとても人気の高い観光スポット。ユネスコ世界遺産にも選ばれており、イスラエルを旅行するなら、絶対に外せないスポットでしょう。


ユネスコ世界遺産に認定されているイスラエル、マサダの写真

マサダとは?

マサダとは、400mもの高さの断崖絶壁に囲まれた岩山の上の平坦な地に築かれた古代の要塞です。ヘロデ大王によって、紀元前30年ごろに築かれました。


ローマ帝国に反旗を翻した第一次ユダヤ戦争の時代、エルサレムはローマ軍によって陥落、残されたユダヤの人々は、このマサダに立て篭もって抵抗を続けました。その後ローマ軍はこのマサダ砦を包囲します。その包囲網には、ユダヤ人最後の共同体も含まれていました。何ヶ月もの膠着状態のあと、ローマ軍は、このマサダの峻厳な崖を登るため、斜路の建設を始めたのです。その結果、マサダはローマ軍によって占領、要塞自体も包囲され、破壊されてしまいます。


その後、実に13世紀もの間、マサダは見捨てられた土地と化していました。しかし、1826年に考古学者の手により発掘され、新たな研究が加えられ、自然の驚異として地図に加えられることになりました。


1966年、イスラエルはこのマサダ地区を国立公園として認定します。1977年には、このマサダの頂上まで通じるケーブルカーが設置されました。


ユネスコ世界遺産に認定されているイスラエル、マサダの写真

現在、年間75万人以上の観光客を集めるこの地には、ユダヤ王国の歴史を垣間見ることの出来る様々な歴史的建造物や遺跡が、手付かずのまま、若しくは修復されて残っています。その中には、ヘロデ大王によって作られたローマ式の浴場や、ビザンチン形式の教会など、様々な名所が含まれます。


マサダへのアクセス

ユネスコ世界遺産に認定されているイスラエル、マサダの写真のケーブルカー

先述の通り、マサダは峻厳な岩山の頂上に位置しており、登るには2つの方法があります。一つは、「蛇の小径」と名付けられた登山道をハイキングしていく方法です。もう一つは、ツーリストセンターから出ているケーブルカーで頂上まで運んでもらうこともできます。マサダの頂上には古代の王国が広がり、そこからは、死海の素晴らしい風景を臨むことができます。


以下、日本円に換算した料金をご案内しましょう:


ケーブルカー(往復料金)

  • 大人: 約2,585円
  • 子供: 約1,511円
  • シニア: 約2,082円

マサダ東部 (ハイキング通行料金): 

  • 大人: 約1,041円
  • 子供: 約570円
  • シニア: 約537円

マサダ国立公園コンビ・チケット(往路:ハイキング / 復路:ケーブルカー) 

  • 大人: 約1,981円
  • 子供: 約1,041円
  • シニア: 約1,007円

マサダはまさに自然の驚異であり、イスラエル屈指の観光地でもあります。マサダ頂上までのルートは上記のように何種類もあり、またこの地までも、様々な都市から容易にアクセスする事が可能です。