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エルサレムで最も美しい香りのお店
エルサレム新市街の目抜き通りに、こぢんまりと佇むコスメショップDUSHA(ドゥシャ)。店内に一歩踏み込むと、オーガニックコスメや自然派コスメが壁一面に並んだ、特別な空間が広がります。街の喧騒から一気に隔離され、お店全体に各々のコスメのハーブの香りが漂い、まるで別世界に来たような気分に。訪れる人々は皆、エルサレムで最も美しい香りに包まれる場所だと言います。
DUSHAのオーナーを務めるのは、Yaron Rachamimと妻のNoa。夫婦二人三脚でコスメショップを経営しています。
DUSHAという店名にもユニークな背景があります。Noaはロシアをルーツに持つユダヤ人であり、ロシア語で「DUSHA/ドゥシャ/душа」 とは「心」や「魂」といった意味を持っています。これは彼女が人生で大切にしたい言葉でした。それに加えて偶然にも、Yaronの実家でのニックネームがDUSHAに近い発音だったこともあり、夫婦一致で店名を「DUSHA」に決めたのです。
高価でも本当に良い製品を扱いたい
彼らの1番のこだわりは厳選した品揃えです。コスメトロジーやナチュラルファーマシーを専門に勉強してきたNoaが持つ、化粧品の専門的な知識を元に製品が選ばれています。
Noaは「手軽さを求める方々には、薬局やスーパーなどの選択肢があります。私たちは少々高くても、こだわりのある製品を使いたい人に向けて製品を揃えています。」と述べています。
Noaは元々ネイリストとして働いていましたが、背中を痛め働くことができなくなってしまいました。それから自分が心から求めているものは何か考え始め、自分の知識を生かして、本当に良いと思える素材でできたコスメショップを始めたいと思うようになります。それから夫のYaronと共にDUSHAの構想を練り始め、2018年の12月にコスメショップDUSHAをオープンしました。
Noaは「お金のためではなく自分の気持ちのために動いたのですが、DUSHAのようなお店を求めている人が多く、すぐに上手く行きました。ハーブに囲まれリラックスする時間が増えたからか、心身ともに体調が良くなり本当に幸せです。それもあってかDUSHAを始めてから念願の第一子を授かることができました。感謝でいっぱいです。」と笑顔で語ります。
時計修理店をコスメショップに!YaronのDIYが散りばめられた店内
DUSHAのお店はコンパクトですが、至るところにYaronの愛が詰まったDIY が散りばめられており、そこにいるだけで楽しい気持ちになります。
DUSHAが位置する建物は18世紀に建築されたもので、天井、壁、ドアなどは当時のまま残されています。DUSHAの前は時計の修理屋が入っていましたが、時計修理店の退去後から彼らの入居まで随分と長く放置されていたそうで、この一角は廃墟も同然でした。
Yaronは「入居してから二ヶ月間ここに居座り、夢中でお店を作りました。この古い建物と、時計修理店が置いていったものを活かして、歴史と温かみを感じる店に仕上げました。」と語ります。こだわりのDIYを一つ一つ楽しそうに説明する姿を見て、筆者も幸せな気持ちになりました。
イスラエルコスメのスペシャリストのお気に入りブランドは?
イスラエルのコスメのスペシャリストとも言えるNoa。彼女のコスメ選びは軸があり、とても参考になります。もちろんDUSHAにて扱うコスメはどれもオススメとのことですが、DUSHAオリジナルコスメや、以前ご紹介したSveta氏が作る美しいソープ、そして効果がきちんと実感できるJD-Schlossが特にお気に入りとのこと。JD-Schlossは私も大好きなブランドで、取材にも伺ったので次回詳しくご紹介します。
イスラエル産の自然派コスメのみを揃えているDUSHA。コスメ好きの方や、イスラエル産のお土産を買いたい方は絶対に訪れてほしい名店です!
DUSHA
Jaffa Street 87, Jerusalem