2025年4月13日、大阪・関西万博にて「Forever(永遠に)」をテーマに、イスラエル・パビリオンの展示が開始しました。およそ2000年前、ハスモン朝時代のエルサレムで発掘された建築石を中心に据えた本パビリオンは、古代の歴史と未来の革新をひとつの空間に共存させた体験型展示として注目を集めています。

この建築石は、イスラエルの「不屈の精神」と「再生の象徴」を体現するもので、空輸で大阪までやってきました。映像やデータを駆使した展示では、医療、モビリティ、サイバー、宇宙、人道支援といった分野におけるイスラエルの先端技術と国際的な取り組みを紹介。革新的な未来志向国家としての一面を力強く発信しています。
過去・現在・未来をつなぐ「没入型」パビリオン
建国77年の歩みと、3000年に及ぶ歴史を織り交ぜた本パビリオンの空間演出は、イスラエル企業「AVS」により設計されました。没入感を生み出す最新技術とデザインにより、来場者は「時間を旅する」ような体験を通じて、イスラエルがどのようにして伝統と革新を共存させ、世界に貢献してきたのかを直感的に理解できる仕掛けが施されています。

また、本パビリオンではイスラエルが世界と共に取り組むべき課題へのアプローチも紹介されており、平和と協力の象徴としての役割も担っています。
関係深化の象徴としての参加
イスラエル政府代表のヤヘル・ヴィラン氏は、「イスラエルの物語を大阪・関西万博という舞台で紹介できることを誇りに思う」と述べ、展示を通じてイノベーション、協力、不変の価値観を共有していくと語りました。また、日本との更なる協力関係の発展への期待も込められています。
駐日イスラエル大使のギラッド・コーヘン氏は、両国の73年に及ぶ友情と信頼関係に触れ、「杉原千畝氏の功績や災害時の相互支援など、歴史的瞬間の積み重ねが今の関係を築いた」と語りつつ、今後もテクノロジー、貿易、文化などの分野で協力を深めていきたいとコメントしました。

サイドイベントや文化体験も充実
会期中には、イスラエルが注力するSDGs関連の分野に関するサイドイベントが多数開催予定です。ヘルステック、クライメートテック、イノベーションモデルなど、多様な視点から国際協力を促進する内容となっています。
また、来場者はイスラエルの音楽、食、アートを紹介するカルチャーイベントも楽しむことができ、五感を通じて「イスラエルという国の多面性」に触れる貴重な機会となるでしょう。
イスラエル・パビリオンは、2025年10月13日までの会期中、古代と未来、伝統と革新の「融合」を体現しながら、世界との対話と協力の場を創出し続けます。大阪・関西万博にしかないこの特別な空間で、ぜひイスラエルの“永遠”の物語に触れてみてください。