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CULTURE

常に進化し続けるイスラエルの
フォークユニットジェーンボルドウ(Jane Bordeaux)

by SHIYA YUBA |2020年11月09日

出典:オフィシャルサイト

イスラエルではミズラヒムミュージックと言う、日本で言うポップと演歌を足して2で割った様な音楽が主流と思われがちですが、イスラエルジャズのアビシャイ・コーエンを始めとした、世界でも活躍している様々なイスラエル人アーティストも存在しています。


Jane Bordeaux (ジェーン・ボルドウ)はそんなイスラエル国内でも定評のある、常に音楽スタイルを進化させ続けている現在男女5人からなるユニットです。


2012年に音楽学校で知り合ったボーカルのドロン・タルモン(Doron・Talmon )とマティ・ギルアッド(Mati Gilad)はすぐに意気投合し、3人でユニットを結成。学校で行われたコンテストの為にいくつかの曲を書き下ろしました。

残念ながらコンテストの決勝へ進む事はできませんでしたが、コンテストの為のリハーサルを続け、学校の外でライブを続ける事になったのが活動のきっかけとなりました。


2年後にアコースティックギタートリオとして活動していたジェーン・ボルドウは、イスラエル国内ツアーを続けながら曲を制作。地道に活動続けて行くうちにインディーズながら、オーディエンスのサポートによってクラウドファンディングでデビューアルバムを作成しました。


この出来事が大きな転機となり、バンドの歯車は軽やかに回り始めました。


後追いブレイクしたファーストシングル
エイナブ(Einav)をリリース


当初この曲はあまり注目されていませんでしたが、彼女達は地道にバーやクラブで演奏を続けながら、より多くの人々へこの曲を聞いてもらえるよう、努力をしました。


セカンドシングルのエフイフシャーシェロ(Ech efshar shelo)(日本語で「どうしてできないの?」と言う意味のヘブライ語)がラジオ局で頻繁に再生されると、相乗効果によりデビューアルバムの「Einav」と「Whisky」も遅れながらヒットソングの仲間入りを果たしました。


結果、「エフイフシャーシェロ(Ech efshar shelo)」はイスラエルで「2015年の最も演奏された曲」というタイトルを獲得した後、アルバム自体がゴールデンレコードとなります。



その後、イスラエル国内ツアーを続けながら新しいアルバムを制作し、様々なバンドとコラボレーションを行いました。この出来事はバンドの基本スタイルを保ちながら、色々なタイプのミュージシャンとコラボレーションする今日へと繋がっています。


バンドメンバーに聞く
Jane Bordeaux(ジェーン・ボルドウ)について

出典:オフィシャルサイト

―――まずバンド名Jane Bordeaux (ジェーン・ボルドウの由来を教えて下さい。


ゴラン高原で産まれ育っているボーカルのドロンの飼っていた馬の名前が由来です。


―――メンバーの一人はブルックリン出身ですが、バンドはアメリカでも活動していますか?


私達は基本イスラエルを拠点としていますが、アメリカ、カナダ、ロシアでもツアーを行っています。いつか日本もツアーで訪れられたらと思っています。


 ―――イスラエル以外の国のレーベルと契約を結んでいますか?

イスラエルのレーベルのみと契約しており、海外のツアーもイスラエルのレーベルが全てオーガナイズしています。


―――マアガリム(Ma’agalim)はとても詩的な歌でミュージックビデオも海外で評価されていますが、メンバーの誰が歌詞を書いたのでしょうか?



私達は曲の世界観を大事にしており、ミュージックビデオも世界中のファンから多くの反応がある事が制作の励みとなっていますが、マーガリムは最も反響の多かったMVになります。

おそらく人々が曲の本質を理解し、言葉を理解せずとも、感情移入できる美しいアニメーションのおかげだったのではと思います。このビデオは海外でも高く評価され、Vimeo の月間賞にも選ばれています。このアニメーションアーティストはこのMVの後、韓国のコマーシャルを作成しています。


同じ音楽学校に通っていたメイタール(Miytal)が歌詞を書いてくれました。私達は出来上がった歌詞を少し曲の構造に合うように変更し、曲を完成させています。この曲はファーストアルバムの中でもお気に入りの1つです。マーガリムとはヘブライ語でサイクルを意味し、この曲は人生のサイクルがコンセプトであり、時間が経過して人生を制御出来なくなる儚さを表現しています。


―――日本の好きなことががあれば教えてください。


日本へ行った事はまだ無いのですが、面白い事に日本の事が大好きです。私達の目的地でもあり、私達にとって日本の文化の美しさと静けさに加えて豊かな自然は、とても魅力的で荘厳でもあります。是非、桜の花が咲く時期に訪れてアートシーン、食べ物、ファッション、寺院、都市、山々を体感しながら探索したいです。


―――イスラエルのおすすめを教えてください。


間違いなくまずテルアビブを訪れる事をお勧めします。テルアビブのインディーズシーンは、レストランやバーでも体感する事ができます。それに加えて海辺、市場でもテルアビブらしい文化の体験が可能です。イスラエルはとても小さいので、北に行ってガリラヤや私が育ったゴラン高原の緑豊かな田園地帯を見た後に、南に行って美しい砂漠を探索することもできます。小さいけれどユニークな国なので、短時間で沢山の経験を得る事が出来ます。


長い時間をかけてヒットしているジェーン・ボルドウの楽曲は、ヘブライ語の歌詞が詩的で美しい事が、人々の心に響きやすく長くヒットする要因なのかもしれません。

言葉はわからずともじわじわと来るその優しい響きは、人種や国境を超えて様々な人に受け入れられています。


ジェーン・ボルドウ公式サイト