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CULTURE

イスラエルで人気の日本文化とは?寿司・アニメなど日本ブームを紹介

by 木村 リヒ |2026年03月10日


イスラエルでは近年、日本文化への関心が高まっています。寿司やラーメンなどの日本食、アニメやマンガといったポップカルチャーは若者を中心に人気を集めています。本記事では、イスラエルの日常で感じられる日本文化を紹介します。



イスラエルで人気の日本食(寿司・ラーメン)

まずは私の一番好きなトピック、「食べ物」。実はイスラエルの都市、テルアビブの人口に対する寿司屋の数は、東京、ニューヨークに次いで世界3位であることはご存じでしたか。 


寿司はイスラエルの外食の定番と言っても過言ではありません。女子会の鉄板メニューは寿司ですし、今やパーティや結婚式でのビュッフェでは、寿司がないことの方が珍しいほどです。


▲テルアビブの有名寿司屋「moon」はカラフルなお寿司で有名。日本のお寿司とは大違いですが味は確か。


また、ラーメンブームも続いており、なぜか「揚げ出し豆腐」も日本料理店やアジアレストランの定番メニューになってきています。



イスラエル人にとって日本食は、ヘルシーで太りにくい、かつモダンな料理というイメージで、流行りの食べ物の代名詞となっています。ほかにも、抹茶や日本スイーツ、居酒屋なども広がっています。


▲イスラエルならでは!厳格なユダヤ人向けのコーシャー(ユダヤ教徒が食べても良いとされる食事)寿司。


イスラエルで広がる日本の音楽文化

音楽の分野でも日本の影響は大きく、ポップカルチャーの影響が目立ちます。


イスラエルの有名ポップデュオ「スタティック&ベン・エル」が2018年にリリースしたシングル「Kawaii」は日本をモデルにした曲で、現在までにYouTubeで2880万回再生されたヒット曲となっています。


▲デビューから人気がとどまることを知らないスタティック&ベン・エル。音楽だけでなく独特なファッションセンスも話題となっています。


PVは日本要素満載で、「かわいい」「さむらい」など日本語も多用されています。

当初は日本とアジアの文化をごちゃまぜにしていると賛否両論の曲でしたが、日本をモチーフにする曲がリリースされるのは日本文化の浸透を意味するものでもありました。


▲賛否両論あるPV、日本文化と異なる部分もあるが日本をモデルにした歌がヒットしたのは初めて。


音楽の影響と言えば「カラオケ」。日本から始まり、今や世界中で知られている文化ですが、イスラエルも多くの影響を受けています。


イスラエル人は元々お祝い事やパーティが好きなので、カラオケはイベントにはぴったりのアトラクションでした。


日本だとカラオケボックスに行き、比較的少人数で歌うことが多いですが、イスラエルでは自宅のカラオケマシーンで家族、友達、近所の人を含め数十人でボリュームMaxで盛り上がります。近隣中に響き渡る歌声が夜通し続くとなかなか厳しいものがあり、大音量でのカラオケは夜11時までと法で決められたほどです。


最近ではカラオケボックスサービスもあり、仕事仲間や友達と行くことがよくあります。ただ、このカラオケボックスもかなりビッグサイズで、最大100人で利用できる部屋もあります(自分の番が来るまで時間がかかりそうな・・・もはや歌えるのでしょうか。)


▲イスラエルのカラオケボックス。内装も日本と比べ派手。


イスラエルで人気の日本アニメ・マンガ

日本と言えばアニメ・マンガなどのポップカルチャーが世界的にも有名ですが、イスラエルに対する影響も例外ではありません。


イスラエルにもアニメ・マンガの団体が多数存在し、毎年、大規模なアニメイベントが開催されます。日本からコスプレイヤーや有名声優を招待するなど、規模は拡大するばかりです。


▲イベントの目玉、コスプレコンテスト。再現度が高い!


日本に興味を示す若者の大半はポップカルチャー(主にアニメ・マンガ)が入り口となっているようです。最近では「鬼滅の刃」や「進撃の巨人」なども人気です。


大学で日本学科を専攻する学生の数も増えており、日本語学校や日本語教室の数も増加しています。


▲あの名門、ヘブライ大学内にあるマンガ図書館。生徒のお気に入りの場所です。


そのほかにも、盆栽専門ショップや、和太鼓教室、書道教室や日本の芸術品のみ展示している美術館など、多様な日本文化をイスラエルで発見することが出来ます。



遠い遠いイスラエルですが意外にも日本の影響が多々あります。


私がイスラエルに移住した際には、お寿司以外の日本食レストランはほとんどなく、寿司のバラエティーもあまりありませんでした。日本に興味を示す人も今ほどはおらず、トップミュージシャンが日本モチーフの歌を出すなんて想像もできませんでした。


そのため今までとは比べられないほど日本に関する興味が大きくなっており、とても嬉しいです。

日本とイスラエルの良好な関係が続き、イスラエルで更に日本を感じられる文化やスポットが増えていけばと思っています。



※記事は2020年10月5日に公開した記事を再編集しています