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CULTURE

イスラエルってどこにある?地理的特徴と気候について

by クニコ コーヘン |2020年06月17日

シャローム  hello こんにちは。

イスラエル在住のクニコです。イスラエルに関する情報、話題、愉快な話など、これから紹介していきたいと思います。

皆さんがイスラエルに興味を持ち、いずれはこの国を訪問してもらえればうれしいです。


今回は、イスラエルの地理や気候についてご紹介します。


細長い国イスラエル

地中海に面した国、イスラエルは細長い国で、総面積は22,072 km2、国土の長さは470 kmほど。幅は一番広いところでも135 kmしかありません。大体四国の横半分ぐらいの広さと考えてください。北はレバノン、北東はシリア、東はヨルダン、南西はエジプトと隣接し、西側に地中海があります。 全ての国との距離が、車移動に数分しかかからない距離で隣接しています。国の広さは、西の地中海から東の死海まで車で90分ほどの距離です。北のメトゥーラから最南端の町エイラットまでも車で約6時間で 移動できます。電車路線は東西南北への完全な繋がりができていないので、車での移動がおすすめです。人口は900万人ぐらいです。


地理的特徴:東北部

東北部には、大昔に噴火でできた玄武岩のゴラン高原がフーラ渓谷を見下ろすようにそそり立っています。ガリラヤ丘陵は主として石灰岩と白雲石からなり、海抜500~1200mの高さに位置しています。北部地域は比較的豊富な雨量のため緑が豊富です。ガリラヤ丘陵の間に位置するエズレル平原はイスラエルで最も豊かな農業地帯で、キブツ、モシャブなど多くの共同村によって開墾されています。 オリーブの木が豊富で、オリーブの実から作られるオリーブ油は、健康にもお肌にも良いのでイスラエルを訪れたらぜひ試してみてください。


 ガリラヤ丘陵にあるキネレット湖(ガリラヤ湖)は、ガリラヤ丘陵とゴラン高原の間、海抜下212mのとこ ろに位置しています。その長さは21 km、幅は8 kmあります。この湖はイスラエル最大の湖であり、国の主な給水源となってい ます。何万年もの昔は南の死海と繋がっていたようですが、現在は分裂しています。湖畔には重要な歴史的・宗教的名所、教会などがあり、車でしたら1時間ぐらいで一周できますので是非観光してみてください。観光施設もありますので楽しめます。


イスラエル東北地域の写真

地理的特徴:南地域

南地域のネゲブ地方は、イスラエル国土の約半分を占めていて、ネゲブ南部は低い砂岩丘や平地からなる乾燥地帯です。さらに南下すると岩山や岩の台地、クレーターの地帯が現れます。気候はより乾燥していて浸食性のクレーターがあり、地表深く切り込んで、色と岩の変化に富んだ雄大な景色を見せています。なんとなく月面のような感じです。紅海の町エイラットに近いネゲブ先端には、灰色や赤の花崗岩でできた尖った峰々がそびえ立っています。まさに月面です。


イスラエル南地域の様子

ヨルダン渓谷とアラバの谷はイスラエル東部を南北に走っており、何百万年も前に地殻を断裂させたシリア・アフリカ地溝の一部を形成しています。


ヨルダン川は、地溝を北から南に300km、落差700mで流れています。ヘルモン山から肥沃なフーラ渓谷を通ってキネレット湖に入り、そこからヨルダン渓谷を蛇行して死海に注ぎます。雨期には増水しますが、普段は狭くて浅い川です。


死海の南がサバンナ地帯のアラバで、紅海に面するエイラット湾まで続いています。地域の気候は年間降水量25 mm以下、気温は夏には40度以上に達します。夏はオーブンの中にいるような錯覚に落ちるくらい暑いので、十分な水分補給が必要です。


イスラエル南地域の様子

気候:3季節のイスラエル

イスラエルの気候は、日本のようにはっきりとした四季ではなく、大体3季節です。11月から2月ぐらいが冬で、雨の日が比較的に多いです。冬でも最低10~15度くらいで、零下になることはほとんどありません。3月から5月ぐらいが春で、木々が青々として花が咲き乱れる時期です。アーモンドの花は日本の桜の花に似ていて、3月ぐらいに咲き誇ります。5月過ぎから10月近くまでは夏の乾季で、通常一滴の雨も降りません。時々日本の雨が恋しくなることがあります。そして10月を過ぎると少しずつ涼しくなります。


エルサレムは地理的に高い位置にあるので夏はとても乾燥していて涼しく、冬は適度に寒くなります。雪が降ることもまれにあります。それに対してネゲブ地方では1年中、半砂漠状態が続きます。


イスラエルにおける「水」

イスラエルは砂漠地帯の端に位置し、雨量が年間を通して少ないので、古代から現在に至るまで、水はとても大切です。ネゲブなどで見つかった古代の遺跡を見ると、雨水を溜めて貯え、別な場所に送水するための古代の給水施設が各地で発見されており、数千年前からこの地方の人々は、水の保存に頭を悩ませていたことがわかります。 


イスラエルの水源は、ヨルダン川、キネレット湖、その他の小さな河川です。


そのため、限られた水資源を最大限に利用する方法が開発されていてます。排水の再利用、人工降雨、塩水の脱塩化、海水の飲料水化などが挙げられます。日本のように年間を通して雨が降る国では、このような水の問題はないですね。


国内の水資源の大半は、1つの配水網に統合されていて、その中心が「ナショナル・ウォーター・キャリアー」と呼ばれる全国水道網です。この水道網を介し、巨大な配水管、水道、運河、貯水池、ダム、ポンプ給水所を使って、北部や中 部の地域から南部の半乾燥地域へと水が送られています。


嬉しいことに、去年の10月ごろから今年の2月ぐらいまで例年に比べて雨量が大かったのでキネレット湖(ガリラヤ湖)の水位が上がり人々はとても喜んでいます。水は命の基です。


いかがでしたか?今回は、イスラエルの地理や気候に関してご紹介しました。

次回は、イスラエルの有名な都市をご紹介していきますね。

それでは、次回をお楽しみに!レヒトラオット see you