日本を代表する芸術家の一人、草間彌生氏。伝統的な日本画様式を京都で学び、洋画にも長けていた彼女は、1950年代に米国に移住すると欧米での評判が一気に高まります。そして彼女の人気の高さは、イスラエルも例外ではありません。
現在イスラエルにあるテルアビブ美術館では、草間彌生氏にとってイスラエルで初となる回顧展「Yayoi Kusama: A Retospective 」が昨年11月から今年4月まで開催されています。
主に6つのセクションに分かれてる本展覧会。1つ目の「無限の網」セクションでは、「無限の鏡の部屋」を含む無限シリーズの作品が年代順に展示されており、50年代や60年代の作品も見ることができます。
2つ目のセクション「The Spirits of Pumpkins Descended into the Heavens」では、1973年に日本に帰国した際に作られたかぼちゃの彫刻や作品をが展示されています。
3つ目のセクションは、草間氏の彫刻庭園である「木に登った水玉」です。
4つ目のセクション 「A Vase of Love I Saw in the Universe」はインスタレーション作品で、この展覧会のために特別に作成されました。
5つ目のセクションは「ナルシスの庭」です。50点の作品を含むシリーズから、「Love Forever 」で始まり、「My Forever Soul」に続く37点の巨大な絵画を展示しています。「ナルシスの庭」は900個のミラーボールで作られました。
最後のセクションは、草間彌生氏が今回の個展に向けて、2021年に新しく制作した無限の部屋「The Infinite Light of the Universe Forever Lights the Search After Truth」です。また美術館では、草間氏の人生で起こった出来事をまとめた年表も公開されており、彼女の旅の記録や初めて制作した作品、人生の重大な出来事や過去に開かれた個展の情報なども記載されています。
テルアビブを美しく装飾する草間彌生氏の素晴らしい芸術作品。新・旧インスタレーションで溢れる展覧会は、イスラエルの人々も大注目で、チケットは入手が難しいようです。