イスラエルでグラフィックノベルを制作している、バヴアの新作が完成しました。グラフィックノベルとは、文章とイラストを組み合わせた形式で物語を描いた本のことを指します。作品は現在のイスラエル社会を日本人移民女性の視点から捉えた内容となっており、今後は本章を第一章としてシリーズ制作を続け、日本における出版を目指しています。
新作の発表にあたり、バヴアのお二人からメッセージが届いています。今回は、こちらの新作を当ウェブマガジンの読者様に一足早くご紹介します!
バヴアからのメッセージ
今回の作品「Natsuko」は、バヴアが来年の制作を目指している⻑編「Natsuko」の一部で、日本人移⺠女性の視点から見えるイスラエルを描いています。主人公のなつこは淡路島出身ですが、縁がありイスラエル人と結婚し、現在はテルアビブに在住する二人の子供の母親です。
そして今回の物語のキーワードは移⺠と記憶です。移⺠の母国での記憶は、移住先の暮らしの中ですら、ふと湧き上がることがあります。そんなイスラエルと日本の時間が混ざり合う物語の「Natsuko」。この物語のイラストを描いてくれたのはノア・ミシュキンです。2022 年、バヴアと「湯気が立つまで」という作品を一緒に制作した才能あふれるアーティストです。
ところで 2024 年も残りわずかとなりました。来年には、皆様に⻑編をお届けできることを願って。どうぞ良いお年をお過ごしください。
アーティスト情報
ノア・ミシュキンはエルサレム在住のイラストレーター兼デザイナーです。彼女は、伝統的な手法を用いて描く自伝的なコミックを通した物語作りに関心があります。
ノアの作品はこちらから:インスタグラム、ウェブサイト