スタートアップ国家として知られるイスラエルですが、一体どのような要素がイスラエルをスタートアップ国家にしているのでしょうか。これは、イスラエルの創意工夫と独創的な考え方、強力なベンチャーキャピタルのエコシステム、若いうちにリーダーシップの経験を与える兵役の義務、そしてスタートアップシーンと強力に連携した世界レベルの大学のコンビネーションといえるでしょう。
ハイテク企業に焦点を当てた政策顧問および研究会社であるStartup Genomeによる外部検証を受け、テルアビブ大学（以下、TAU）は、卒業生の起業家精神への関与のレベルで世界第5位を獲得しました。
これにより、TAUは、上位4位を獲得しているスタンフォード、マサチューセッツ工科大学（＝ MIT）、カリフォルニア大学バークレー校、ハーバード大学の次にランクインしました。TAUは、コーネル大学、ペンシルベニア大学ウォートンスクール、コロンビア大学を含むStartup Genomeのトップ10リストにランクインする唯一の米国以外の学校です。
Startup Genomeによると、過去数十年の間に約1,300人のTAU卒業生がアクティブなスタートアップを設立しました。
Startup Genomeは、TAUの卒業生が立ち上げた約40社が「スケールアップ」（＝5,000万ドル以上の価値がある企業）のステータスに達したと述べています。ここでのTAUのランキングは、デリーのインド工科大学を抑え、スタンフォード大学に次ぐ、世界7位でした。
また最も多くの投資を受けた卒業生を輩出した大学ランキングでは、TAUは13位でした。
「これは、テルアビブ大学とイスラエル国の両方にとって非常に重大な成果です」と、TAUのコラー経営学部の学部長であり起業家精神とイノベーションの最高責任者であるMoshe Zviran氏は述べています。
別のStartup Genomeリストにおいては、テルアビブは起業家精神で世界で7番目に盛んな場所としてランク付けされました。テルアビブとエルサレムが同率6位を獲得した2020年からわずかにランクを落としました。
別の組織であるPitchBookは、ベンチャーキャピタルが支援する起業家や企業を生み出す上位10の機関にTAUを定期的に記載しています。
TAUは、PitchBookの最新のランキングで、エール大学とプリンストン大学を上回っており、TAUの卒業生によって設立された、Exaware、Varo、BlueVine、Houzz、GenerateCapitalの5つの大企業を並べています。 TAUはまた、PitchBookのトップ10に入る唯一の米国以外の大学でもあります。
情報提供：Israel21c
テキスト：Brian Blum
