皆さん「奇岩(きがん)」とは何のことか分かりますか?「奇岩」とはその名の通り、奇怪で珍しい形をした岩のことです。日本でも多くの奇岩が存在しており、沖縄県古宇利島のハート型の岩などは多くの人が知っているのではないでしょうか。
今回はイスラエルで多くの奇岩を見ることができる屈指の奇岩スポット、ティムナ渓谷国立公園(Teimna Park)をご紹介します。エイラットから北に約30kmの場所に位置するティムナ渓谷では、古代エジプト時代からの銅山の遺跡や、自然の浸食作用によってできた奇岩を見ることができます。

チケットを購入したら車に乗り込み奇岩巡りへ出発!
国道90号線から見える、ティムナ渓谷国立公園の標識を目印に、車を走らせること約5分でビジターセンターに到着。チケット購入時に渡される、QRコードのついたレシートをゲートにかざすと、車ごと公園内に入ることができます。
奇岩スポットまでは、順路に従って舗装路から未舗装路を進みます。奇岩の近くまで車で行くことができるので、家族連れでも比較的簡単に見て回ることができます。

砂岩が風化してきのこの形になったマッシュルームや、強風によって真ん中がくり抜かれたような形になったアーチ岩など、面白い形の奇岩の数々。どの岩も、長い年月をかけて、浸食作用により自然にこの形になったと知り驚きの連続です。
古代戦車の岩では、古代の1人乗り2輪戦車や狩猟シーンを描いた、紀元前12世紀から14世紀の壁画を見ることもできます。



中でも30mの高さの三本の巨岩ソロモンの柱は、赤い砂岩の亀裂に沿って風化した結果、このような形になったそうです。遠くから眺めても真下から見上げても、圧倒的な大きさと迫力に息を飲みます。

最後に思い出のお土産を!自分で作れるサンドボトル
せっかくティムナ渓谷国立公園に来たなら、思い出に残るお土産が欲しいですよね。ティムナ渓谷国立公園では、入園チケット購入時に渡されるボトルを使って、ティムナ湖横のワークショップ会場でサンドボトルを作ることができます。ティムナ渓谷周辺には、白、黒、赤など様々な色の山があり、その山の砂をイメージしながら、カラフルな砂を積み重ね、最後に粘土で蓋をすれば、自分だけの手作りのお土産が完成!子供はもちろん、大人も楽しめるワークショップです。
https://www.parktimna.co.il/en/

他ではなかなか体験することの出来ない奇岩巡り。夏の暑い季節には、車での散策がマストです。体力に自信のある方は、涼しい季節にレンタルのマウンテンバイクで公園を走りながら、奇岩巡りをするのも楽しそうです。テルアビブからは車で約4時間と距離があるため、エイラットへ旅行に行く前後にプランに組み込むのがおすすめです。