美容や健康、ダイエットに興味がある人なら、一度は耳にしたことがあるであろう酵素。なんとなく健康や美容に良さそうといったイメージはあるものの、その実態について理解している人はそう多くないかもしれません。
酵素は、ヒトや生物が生命を維持していく上で欠かせない物質です。体調管理にも重要な役割を担う酵素ですので、なんとなく体調が優れない方や免疫力の低下が気になる方は、一度酵素に着目してみてはいかがでしょうか。今回は、意外と知らない酵素について紹介します。
目次
酵素とは
ヒトを含むあらゆる生物の体内に存在する酵素は、生命維持に必要な消化、吸収、代謝、分解といった体内のあらゆる化学反応に欠かせない物質です。どんなに栄養の高い食べ物を食べたとしても、摂取した栄養成分を消化、吸収、分解しなければ意味がありません。そして、その働きを成すのが酵素なのです。健康管理には栄養そのものだけでなく、それを消化、吸収、分解する酵素に着目することも重要です。
酵素は大きく分けて、元々人体にある「体内酵素」と、食物などを介して外部から取り入れる「体外酵素(食物酵素)」の二種類が存在します。体内酵素は、食べたものを吸収しやすいように分解するための「消化酵素」と、吸収された栄養を体の細胞に届け新陳代謝を促進し、自然治癒力、免疫力を高める役割を果たす「代謝酵素」に分けられます。健康な人の場合、消化酵素と代謝酵素の割合は2:8程度で、このバランスが崩れると体調に影響が出やすくなるのです。また一日に合成される酵素の量は決まっているため、たくさん食べたり消化に悪いものを食べたりすると、消化酵素と代謝酵素のバランスが崩れ、免疫力の低下、肥満、アレルギー、体調不良など身体に悪影響が出やすくなってしまいます。
また体内には約5,000種類もの酵素があるとされており、唾液に含まれるアミラーゼと呼ばれる酵素はデンプンをブドウ糖に分解し、胃液に含まれるペプシンという酵素は肉や魚などに含まれるたんぱく質をアミノ酸に分解するといったように、それぞれの酵素は特定の働きしかできません。そのため生命活動を行うためには、多くの種類の酵素が不可欠なのです。
酵素の特徴
水や酸素と同じく、生命を維持していくために必要な酵素ですが、大きな特徴が二つあります。
まず一つ目は、限られた環境条件の下でしか働かないこと。それぞれの酵素には適した温度やpHが存在し、この条件から外れてしまうとその効果を失ってしまいます。
例えば、胃液に含まれるペプシンという酵素は、低いpHの条件下でよく働く酵素のため、強い酸性である胃の中ではよく働きますが、中性付近ではほとんど働きません。
二つ目の特徴は、熱に弱いこと。酵素の主な構成要素はたんぱく質のため、他のたんぱく質と同様、熱によって変性するという特徴があり、約50度以上で加熱すると酵素が破壊されてしまいます。そのため非加熱もしくは低加熱であることが重要なのです。
また酵素の合成量は年を取るにつれて減少し、高齢者は消化や代謝の力が弱くなるため、消化器官に負担をかけない食事を心がけることが大切です。
食物酵素の効果効能
体外酵素(食物酵素)と呼ばれる、食物などを介して外部から取り入れる酵素は、体内酵素の働きのサポートをします。食物酵素を積極的に取り入れることで、体内酵素の一つである消化酵素の無駄遣いを防ぎ、もう一つの体内酵素である代謝酵素に注力できるため、健康や美容が気になる方は食物酵素を積極的に摂ることをおすすめします。
酵素の取り入れ方
健康管理のために早速酵素を取り入れたいという方のために、簡単かつ上手な食物酵素の取り入れ方をご紹介します。
生野菜、フルーツ
生野菜やフルーツには、酵素はもちろんビタミンやミネラルも豊富に含まれており、スーパーやコンビニでも簡単に手に入るので、気軽に酵素を取り入れたい方におすすめです。生野菜の中でも、レタスやキャベツ、セロリには多くの酵素が含まれているので、まずはこれらの野菜を使ったサラダから取り入れてみてはどうでしょうか。
発酵食品
ヨーグルト、チーズ、納豆、キムチ、しょうゆ、味噌といった発酵食品にも、酵素がたくさん含まれています。また発酵食品は微生物の働きによってある程度消化がされており、消化しやすいじょうたいとなっているため、体内酵素の消化酵素の無駄遣いを防ぎます。
生はちみつ
加熱処理のされていない生はちみつは、味噌や納豆と同じく発酵食品であることを知っていましたか?本物の生はちみつには活きた酵素はもちろん、ビタミン、ミネラル、カルシウム、鉄分、乳酸菌、オリゴ糖、グルコン酸、プロポリス、ローヤルゼリーなど、身体に嬉しい栄養素がたっぷり含まれています。そのままでも十分美味しい生はちみつは、ヨーグルトに混ぜたりナッツにかけたりと、アレンジがしやすいのも嬉しいポイントです。
普通のはちみつと生はちみつ、何が違う?
日本に流通するはちみつの約9割が輸入はちみつで、そのほとんどが加熱はちみつです。加熱はちみつとは、その名の通り加熱されたはちみつで、生産の効率を上げたり、フィルターに通しやすくしたりするために加熱処理が行われます。しかし先述の通り、酵素は熱に弱いという特徴があるため、はちみつを加熱してしまうとせっかくの酵素が破壊されてしまいます。またはちみつを加熱すると、味にえぐみが出てきてしまい、はちみつ本来の美味しさが失われてしまいます。
一方生はちみつは、非加熱はちみつのことを指し、その名の通り熱を加えていないはちみつを意味します。加熱処理を行わないため酵素が破壊されず、はちみつ本来の栄養と美味しさ、風味を味わうことができるのが特徴です。また生はちみつの上の部分が少し白くなっているのですが、こちらは生はちみつが発酵している印です。
生はちみつのおすすめ食べ方
そのままでも十分美味しい生はちみつですが、今回はおすすめの生はちみつの食べ方を紹介します。
ヨーグルトに生はちみつを混ぜて
乳酸菌をたっぷり含んだヨーグルトに、砂糖の代わりに生はちみつを混ぜるだけ。生はちみつにも乳酸菌が含まれており、また整腸作用のあるグルコン酸や乳酸菌の餌となるオリゴ糖も含まれているので、毎日に朝食に取り入れてお通じ改善にもおすすめです。
ピーカンナッツに生はちみつをかけて
抗酸化作用やエイジングケア効果が期待される不飽和脂肪酸をたっぷり含んだピーカンナッツに生はちみつをかけて、おやつやワインのお供に。ナッツの香ばしさと生はちみつの甘みがミックスし、そのままでもパンやクラッカーに乗せて食べても美味しいです。
ゴルゴンゾーラチーズに生はちみつをかけて
王道のチーズ×はちみつですが、特におすすめしたいのがゴルゴンゾーラ×生はちみつの組み合わせ。塩気が強くクセのあるゴルゴンゾーラチーズの風味と生はちみつ甘みが絶妙のコンビネーションを生み出します。ドライフルーツを添えるのも◎。
生はちみつの注意事項
生はちみつを食べる際に気を付けたいのは、生はちみつをすくうスプーン。金属やステンレスは、生はちみつの酵素を壊してしまうため、はちみつ専用のハニーディッパーや木製スプーン、プラスチックスプーンを使うようにしましょう。
La-La-Beはイスラエル産の非加熱はちみつのお店です。
“何も足さず、何も引かない。”をコンセプトに、プロポリスや栄養素そのままの美味しい生はちみつを皆様にお届け致します。
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