ユダヤ教・キリスト教・イスラム教共通の聖地となっているエルサレム。平日はテルアビブ(Tel Aviv-HaShalom)の駅から1時間に2本の直通電車があり、エルサレム(Jerusalem-Yitzhak Navon)駅までの移動時間は約45分と気楽に日帰りできる距離にあります。
(※金曜の夕方から土曜の夕方までは安息日のため公共交通機関での移動は困難になるので要注意!)
エルサレム旧市街の見どころはたくさんありますが、今回は南東の丘の上にある「神殿の丘」とキリスト教地区とアルメニアン地区に点在する「アルメニア陶器屋」を巡る日帰り旅に行ってきました。
市電を降りダマスカス門から旧市街へ
旧市街に入るための門は8箇所あり、今回は城門の中で1番美しいと言われるダマスカス門から入門。ダマスカス門のある旧市街北東部はムスリムが多く住んでいるエリアで、門の中はスカーフで髪を隠したムスリムの女性達で混雑し、コロナ以前の人出に戻りつつあるように感じました。
嘆きの壁を横目に見ながら通過し、セキュリティゲートから延びるスロープを渡り、モロッコ門から本日の目的地「神殿の丘」に足を踏み入れました。
入って右手側に見えて来るのが、イスラム教ではメッカ・メディナに次いで3番目に神聖なモスクとされているアル=アクサー・モスク、左手前には礼拝前に体を清める水場があり、そこから更に左奥の階段を登れば黄金の屋根と美しい青い壁の「岩のドーム」が目の前に現れます。
美しい幾何学模様の大理石とタイルの壁の岩のドームへ
岩のドームは礼拝所ではなく「聖なる石」を取り囲むように造られたドーム建築。聖なる石とは、ユダヤ教ではアブラハムが息子イサクを神に捧げようとした台とし、イスラム教ではムハマンドが一夜のうちに昇天する旅を体験した場所とされており、どちらの宗教からも重要な意味を持つ石なのです。
外壁の青を基調とした幾何学模様の大理石やタイルの美しさに何度も足が止まります。アル=アクサー・モスク、岩のドーム共に内部にはムスリムしか入れない為見学することはできませんでしたが、神殿の丘を散策し外観を鑑賞するだけでも十分満足のいく見応えでした。
観光後のお楽しみ♪アルメニア陶器のショッピングタイム!
岩のドームの美しさを目に焼き付けた後はヤッフォ門近くへ移動し、お楽しみのショッピングタイム!イスラエルのお土産といえば、ハムサやキャンドルといった宗教的な物や死海コスメの他に、アルメニア陶器も人気があります。ヤッフォ門を挟んでキリスト教地区とアルメニアン地区に何軒か点在しており、花や動物・モザイク風など図柄は多種類、インテリアとしても飾れる素敵な商品が目白押しです。
手描きのタイルはアーテイストによって作風が違うので、何軒か覘いてみて自分好みのお店で旅の思い出の一品に出会えると素敵ですよね。
今回立ち寄ったお店
VIC’S Armenian Art Studio
http://www.viclepejian.mysite.com/index.html
GEORGE & DORIN SANDROUNI ARMENIAN CERAMIC CENTER
Jerusalem Pottery
https://www.jerusalempottery.biz/
神殿の丘とアルメニア陶器屋ショッピングに的を絞った今回の日帰り旅。約5時間の滞在でゆっくりランチをする時間は取れませんでしたが、観光とショッピングについてはじっくり見て回れたので大満足。一目惚れで購入したタイルのトレーは、毎日のカフェタイムに大活躍しています。
5月~10月までは真夏の気候のイスラエル。欲張って歩き回ると暑さでダウンしてしまうので、ピンポイントで中身の濃い旅をするのもいいのかもしれません。