世界最古の都市、エルサレム。ユダヤ教、キリスト教、そしてイスラム教共通の聖地で、神殿やモスクが存在しています。
エルサレムのダウンタウンは、音楽、レストラン、バーやお店等でにぎわうエリア。そのダウンタウンの大部分は歩行者天国で、自動車ではなくライトレール(次世代型路面電車)でのアクセスが可能です。そのため、歩行者は車の騒音や排気ガスに晒されることなく、道の真ん中を心おきなく歩くことができます。
エルサレムの旧市街は、ムスリム教徒区、ユダヤ教徒区、キリスト教徒区、アルメニア教徒区の4つの区画に分かれており、ヤッフォ門、ヘロデ門、ダマスカス門、新門、シオン門、糞門(ふんもん)、ライオン門、黄金門という8つの城壁に囲まれています。
エルサレムには、その遥か長い歴史にも関わらず、古代からの建造物が多く残っています。有名な「嘆きの壁」もそのうちの一つ。これはもともと、紀元前515年頃再建された第二神殿のうちの一部で、別名「西の壁」ともいわれる石灰岩でできた壁です。イスラエルの中でも最も神聖な場所の一つとして考えられていて、祈りを捧げる人たちで溢れています。
嘆きの壁では、紙切れに願いを書いて折りたたみ、岩の裂け目に挟むのが慣習。神聖な場所に背を向けることは失礼にあたるため、紙切れを挟んだら、壁の方を見ながらそのまま後ろに下がります。
エルサレムには、こうした歴史的に重要な場所が多く存在し、見るべきもので溢れているのです。
観光の後は、美味しいフムスでも食べながら、ちょっとしたアクセサリ―を買うのもおすすめですよ。
街の活性化に積極的なエルサレムの自治体
エルサレムの自治体も一年中様々なイベントを企画し、街の活性化に貢献しています。例えば、年に一度、夜に美しい光の映像が旧市街の建物に写しだされる『ライトフェスティバル』というイベントも開催されています。
個性的な光のパフォーマンスが披露され、このイベントのためにあっと驚くような光の建物が設営されます。
他にも『ナイト・オブ・ザ・ナイト(夜の騎士祭)』という中世をテーマにした毎年恒例のお祭りもあり、パフォーマンスはもちろん、音楽やフードも楽しむことができます。
さらに、近年ではエルサレムの中心地ムーン・スクエアに、期間限定の野外シアターを開設。夜になると、街の人々が広場に集まり、大きな野外スクリーンの前でブランケットとポップコーンを持って野外シアターを楽しみます。
夜もにぎやかなエルサレム
眠らない街、エルサレム。日中は商店として賑わうお店を夜にはバーとして営業するお店も多く、エルサレムは夜も活気づいています。
エルサレムのバーの中でも、とりわけ個性的なバーが『The Gatsby』。こちらのカクテルバーは1920年代をテーマにデザインされています。
入り口はデスクやタイピングマシン、大きな本棚を備えたオフィスのようですが、その本棚をスライドさせると、後ろに隠れていたバーが登場。まるでお酒が禁止されていた頃の1920年代のアメリカで経営している地下バーみたいで面白いです。
ウェイター達は全員1920年代のファッションで身を包み、バーではジャズの生演奏を行っています。
今回紹介したのは、イスラエルの中心地、エルサレムで体験できる沢山のアクティビティの中のほんの一部。世界中を見渡しても最も個性的な街の一つといえるエルサレムを、是非あなたの次の旅先リストに加えてみてはいかがでしょうか?