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SPORTS

イスラエルで大人気!「カドゥレシェット」と「日本」の融合 ジャパン・トーナメント

by 中島 直美 |2026年02月17日

カドゥレシェットの試合の様子

以前の記事で、イスラエルで特に女性に人気のスポーツ、”カドゥレシェット”についてお知らせいたしました。イスラエルではこの球技は全国規模のリーグが複数あって非常にポピュラーなこと、さらには社会的意義を持つスポーツとして発展した経緯、そして日本人のみのチーム、ヤパニッチがあることなどをお伝えしました。

イスラエルで大人気のこのスポーツですが、今回はこちらもイスラエルで大人気の「日本」と融合された「カドゥレシェット・ジャパン・トーナメント」が開催されたので、取材に行ってきました。



カドゥレシェットとは

カドゥレシェットとはバレーボールに似た球技で、6人対6人でネットを挟んでボールをパスし合います。ボールを床に落とさずに、最大3回目のパスで相手コートにボールを投げ入れます。バレーボールと大きく違うのは、ボールは打つのではなく必ずキャッチしなくてはいけないところです。

ボールは必ずキャッチしてから投げ合うので打つよりはコントロールが効きやすく、また長距離を走り続けたりすることもないので、今までスポーツを本格的にやったことがない人や高い年齢層の人でも比較的簡単に楽しめるこのスポーツ。

それでもスピードや跳躍力、ボールを投げる力にチームの団結力など、技術と戦略は奥深いものがあり、初心者から上級者まで、そして幅広い年齢層の人々が長年楽しみ続けることができるのが、このスポーツの人気の理由の一つなのです。


カドゥレシェットの試合でサーブを打つ様子
サーブも打つのではなく投げ入れます

イスラエルではまた、このスポーツは母親の精神と身体の健康を推進し、さらに宗教や民族といった社会的カテゴリーを超えて、強く逞しく助け合う社会的意義も見出されてきたのは以前の記事でお伝えしたとおりです。

最近は「すべての母はウソをつく」という題名で、カドゥレシェットにまつわる人間模様を描いたテレビドラマシリーズの放映が始まり、さらに注目が集まっています。


カドゥレシェットの試合の様子

ジャパン・トーナメント

そんな状況で行われたジャパン・トーナメント。開催場所はテルアビブの閑静な住宅街の中にあるアリアンス・スポーツセンター。開催主催者は「インペリアル・ゲーム」のリラフさんと日本人カドゥレシェットチーム「ヤパニッチ」の和田詩雷さんです。
ご本人もカドゥレシェットをプレーしていて、普段は毎週行われるオープンネットというミニ・ゲームを開催しているのが、リラフさん。このような大きなトーナメントは年に2回ほどのペースでやっているそうです。
カドゥレシェットも日本も大人気の今、カドゥレシェットを楽しみながら、日本の文化に触れる機会も得られるこのジャパン・トーナメント。これは絶対に成功すると確信していたとリラフさんは言います。


在イスラエル日本大使館による挨拶
在イスラエル日本大使館からの挨拶

大きな体育館ではコートが3面取られ、上級者グループと挑戦者グループの2グループ、合計15チームが試合を繰り広げていました。


特典を喜ぶヤパニッチメンバー
得点を喜ぶヤパニッチメンバー

コートの外ではテルアビブの老舗ラーメンレストラン麺点々によるラーメン・ワークショップやイスラエルで流行りのモチアイス・ワークショップが行われ、日本食品輸入会社による日本のお菓子やスナックなどの販売やお習字体験コーナーもありました。


ラーメン店によるワークショップ
レストラン麺点々によるラーメンワークショップの様子

開会式では日本人チーム”ヤパニッチ”が浴衣を着て勢ぞろい。

習字で「橋」という文字を書いて日本とイスラエルをつなげるパフォーマンスが行われ、在イスラエル日本大使館からの挨拶を頂き、ゲームが開始されました。


浴衣姿のヤパニッチメンバー
浴衣を着て華やかなヤパニッチメンバー

お習字コーナーで習字を体験
体育館のロビーにはお習字コーナーが設けられました
習字のワークショップ
橋の字を書いて、イスラエルと日本をつなぐ橋をつくるパフォーマンス

夜8時から始まったこのトーナメントは夜中の12時まで続きましたが、選手たちは最後まで力強く戦い、優勝チームには日本のお菓子詰め合わせセットが贈呈されました。

日本人チームヤパニッチは惜しくも優勝を逃しましたが、ジャパントーナメントの華、日本人チームの健闘に会場は大盛況。

とても熱いジャパン・ナイトとなったのでした。


カドゥレシェットと日本

「カドゥレシェットは残念ながらまだ日本には入ってきていません。でも、近い将来、日本にもカドゥレシェットを広めていきたいと思っています」

そういうのは主催者の和田さん。

「イスラエルのカドゥレシェットリーグ・ママネットはキプロスやアメリカ、イタリア、ドイツ、イギリスにも広がっていきました。

私は日本にもカドゥレシェットを広めて、いつか「イスラエル・トーナメント in ジャパン」を開催することができればと思っています。まずはイスラエルや海外にあるカドゥレシェットのチームが日本に来て、紹介のための交流試合をするのです。

このジャパン・トーナメントはその夢に向かうための記念すべき第一歩だと思っています。

今回のトーナメントでは多くのチームが参加してくれて、そして楽しんでくれて、本当にうれしかった。

カドゥレシェットは年齢やそれまでのスポーツ経験の有無にかかわらず、幅広い層の人々が心を一つにして楽しめるスポーツです。


カドゥレシェットの試合の様子

大使館から頂いたご挨拶にもあったように、スポーツは国と国をつなぐ懸け橋になります。カドゥレシェットがイスラエルと日本をつなぐ懸け橋の一つになれたら、とおもっているのです。

日本人とイスラエル人が一緒にカドゥレシェットを楽しむ日が来ることを心待ちにしています」

日本にもカドゥレシェットが広がっていくような時が来たら、ぜひ、皆さんも応援してください!