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BUSINESS

自動運転技術のリーダーMobileyeがJapan Mobility Show 2025で先進運転支援システムを紹介

by ISRAERU 編集部 |2025年11月13日



2025年10月30日から11月9日まで東京ビッグサイトで開催された「Japan Mobility Show 2025」に、自動運転技術のリーダーであるMobileye(モービルアイ)が出展。

ライブデモンストレーションや没入型ビジュアルプレゼンテーションを通じた主要製品の紹介をはじめ、イメージングレーダーなどの最新技術も展示されたMobileyeブースの様子をレポートします。



世界累計2億台のシステムを出荷

ドライバーアシストから完全自動運転まで、幅広いAI駆動型ソリュ ーションを提供しているMobileye。同先進技術は、自動車メーカーがより安全でスマート、かつモビリティ時代に適したテクノロジー主導のモデルの構築をサポートしています。

なかでも「EyeQ™」システムオンチップ(SoC)シリーズをはじめとするシステムは、これまでに世界で累計2億台以上を出荷。また、Mobileyeの技術は、市販化されている1,200車種以上のモデルに搭載されています。
同プラットフォームはADAS(先進運転支援システム)から完全自動運転まで、柔軟で段階的な導入を可能にするとともに、自動車メーカーやモビリティ事業者が自社の戦略に合わせて、段階的にMobileye技術を統合できるよう設計されています。



会場では、Mobileye製品の展示および機能を多彩なアプローチで紹介。車両の周囲を360度認識するSurround ADASをはじめ、4つの主要製品を展示するとともに、先進技術を体験できる空間となっていました。



Mobileyeのコア技術

EyeQ™️ 
Mobileye独自開発のシステム・オン・チップ。スケーラブルでコスト効率に優れ、高性能なアーキテクチャにより、ADASから完全自動運転まで幅広く対応します。

REM™️
Road Experience Managementシステム。世界中のMobileye搭載車両から匿名化された走行データをリアルタイムで収集し、常に更新される「 道路の認識レイヤー」を構築。これに より、システムの環境理解能力を飛躍的に向上しました。 

革新的AI 
実車環境で展開可能な自動車グレー ドのAI。複数センサーからの膨大な データを処理し、意思決定ロジックと安全機構を統合。これらが一体となり、Mobileyeの堅牢なADAS・自動運転システムを支えています。 



自動運転レベル5までの技術を詳しく解説

会場の中央には、Mobileyeの先進技術が実現する自動運転レベルの情報を、大型のタッチスクリーンを用いて紹介。

ACC(車間距離制御装置)やLKA(車線逸脱防止支援システム)などにより運転支援を行うレベル1から、常にシステムが全ての運転タスクを実行する完全運転自動化であるレベル5まで、どのようなシステムが寄与しているのか、各項目ごとに詳しく紹介されていました。



Mobileye の4つの主要製品

Surround ADAS
最新チップ「EyeQ6H」と最大カメラ5台の搭載により、車両の周囲360度を認識する環境認識能力を実現。ハンズオフによる高速道路走行を含む多様な運転支援により、ドライバーの負担を軽減するとともに、安全で快適な走行が可能。


Mobileye SuperVision™
最先端ADASプラットフォーム(SAEレベル2+相当)。ハンズオフ・アイズオン運転、車線変更支援、ナビゲーションベースの走行などを実現。


Mobileye Chauffeur™
条件付き自動運転(SAEレベル3)に対応。SuperVision™をベースに、LiDARとレーダーを追加。特定条件下でアイズオフ運転を可能にします。2027年、Chauffeurを搭載した最初の車両が登場予定。


Mobileye Drive™
完全自動運転(SAEレベル4)に対応。
Compound AIおよびMobileye独自の技術を活用したドライバーレスシステム。ロボタクシー、公共交通、配送車両など、幅広い用途に対応。車種やビジネスモデルを問わず、スケール可能な設計により、自動運転モビリティの社会実装を加速させます。



モビリティにおける現在の最新技術と、カーライフの近未来に触れることができたJapan Mobility Show 2025のMobileyeブース。

安心のドライブ、そして快適なカーライフのため進化し続ける、Mobileyeの技術革新にますます期待が高まる機会となりました。





Mobileye(モービルアイ)について


Mobileye(NASDAQ: MBLY)は、自動運転および運転支援技術を通じてモビリティ革命を牽引する企業。AI、コンピュータビジョン、マッピング、ハードウェアとソフトウェアの統合設計における世界的な専門知識を活用し、1999年の設立以来、運転安全性を高める先進運転支援システム(ADAS)の普及を推進しています。

また、REM™(クラウドソース型マッピング)、True Redundancy™(冗長センサー構成)、Responsibility Sensitive Safety™(責任感知型安全理論:RSS)といった革新的技術を開発し、自動運転分野の進化を支えています。
2024年までに、Mobileyeの「EyeQ™」技術を搭載した車両は世界で2億台を突破。
2022年以降は、Intel(NASDAQ: INTC)から独立上場企業として事業を展開。Intelは引き続き主要株主として出資しています。



Mobileyeの詳細はこちら



※製品の提供状況および性能は、車両仕様、取扱説明書、運用設計領域、適用法規などにより異なります。Surround ADASおよびSuperVisionではドライバーの常時監視と即時操作が必要です。Chauffeurでは、特定条件下でドライバーによる介入準備が必要です。