今や誰もが知るようになったドローン。元々は戦時中に無人航空機として軍事目的で開発され、その後産業用ドローンが誕生。2010年代にスマホで操作可能なドローンが登場したことで、一般にも広く知られるようになりました。現在では空撮はもちろん、農業や災害、建設など幅広い分野で活躍しています。
日本の「DRONE FUND(ドローンファンド)」は、今後も活躍の場を拡げることが期待されるドローン関連のスタートアップに特化したベンチャーキャピタルとして、2017 年 6 月に千葉功太郎氏により設立されました。現在、2号ファンドにおいては、「ドローン前提社会」と「エアモビリティ社会」の実現をテーマに、国内外での投資を行なっております。
そしてこの度、2号ファンドよりイスラエル・テルアビブに拠点を置く「Civdrone(シヴドローン)」に対し、出資をしたことが発表されました。
イスラエル発「Civdrone(シヴドローン)」とは?
今回DRONE FUNDが投資を実施した「Civdrone(シヴドローン)」とは、2018年にイスラエル・テルアビブでTom Yoshurun氏によって設立されたスタートアップで、建設・土木現場におけるマーキングや杭打ち作業を代替することのできるドローン・ソリューションを開発しています。正確なナビゲーション・ソフトウェアと機体を活用することにより、従来の方法に比べて5倍の生産性を達成。シヴドローンは、毎日数百から数千のマーキングを要する建設・土木事業を主要ターゲットに見据え、技術開発と営業を行っています。

シヴドローンのドローン・ソリューションは、GPSを用いることでアスファルトを含む建設・土木現場の地面に対し、1~2cmの精度でマーキング用の杭を打ち込むことが可能。これらのマーキングプロセスの自動化によって、建設会社は生産性や品質の向上、現場での事故の減少、工期の大幅な短縮が可能となります。
今回のドローンファンドの投資により、人手不足が課題となっている建設・土木現場の生産性と安全性の向上が期待できるでしょう。

DRONE FUND
Civdrone