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BUSINESS

日本とイスラエル共同ベンチャーキャピタルファンドが、
スタートアップ企業投資のため約18億円を調達

by ISRAERU 編集部 |2020年11月17日


アリスタゴラ VCファンドは、人々の生活および都市生活の質を将来にわたって向上させる製品やサービスへのアーリーステージでの投資に焦点を当て、投資先企業に対して50万ドル~150万ドルの投資を行っています。


同社はジェネラルパートナー3名(Gideon Y. Ben-Zvi 氏、Moshe Sarfaty 氏、Anat Tila Cherni 氏)と株式会社アリスタゴラ・アドバイザーズ(本社:東京都港区、代表取締役会長:篠田 丈)が共同で運営を行い、最先端テクノロジーの情報を求める日本企業と、市場を求めるイスラエルのイノベーション企業を結び付ける初の橋渡し役として期待されています。


アリスタゴラ VCファンドのイスラエルパートナー Photo by ドロン・レッツァー

イスラエルのスタートアップ企業への投資を決めた背景には、両国間の経済活動の活性化、特に近年のイスラエルと日本を軸としたティラ・チャーニー氏と篠田氏の間の多くのビジネスにおける協力関係が後押ししています。


日本の投資家は、成熟した段階の企業に参入することを好む傾向がありますが、イスラエル市場に長い間精通しているアリスタゴラ VCファンドは、若いディープテック企業に投資を行います。この基金の目的は、多くのコストと課題を伴う製品開発と顧客基盤の成長に注力する段階で、起業家を支援することです。


アリスタゴラ VCファンドは、多くのスタートアップ企業が直面する、営業キャッシュフローで会社が回るのが先か、それとも資本金が尽きるのが先かという状況を意味する「スタートアップ デスバレーカーブ(死の谷)」と呼ばれる試練を乗り切るための支援を専門とします。製品開発と顧客基盤の成長には多くのコストが伴い、キャッシュフロー収入がない場合は、資本金が侵食されていきます。VCファンドから外部資金を受け取るまで、現金残高がマイナスとなり、スタートアップは所謂「デスバレー(死の谷)」に入っていくのです。


ファンドのマネージングパートナーであるアナット氏は、次のように述べています。「特にアジアと日本の投資家の間で、イスラエルの技術とイノベーションに関わる需要は高まっています。一方、外国企業、特にイスラエル企業が日本市場に参入するプロセスはまだまだ遅く、やりがいのあるものです。私たちは日本事業のファンドとして、イスラエル企業を支援するチャンスがあります。日本での活動は、私たちの投資に必要な条件ではありません。しかし、日本市場で大きなアドバンテージをもたらすグローバルファンドであるということは重要です。」


篠田氏はこのように述べています。「私は日本を拠点としており、日本市場に馴染むために何をすべきかを熟知しています。私を含む日本のスタッフで、投資先企業が適切な時期に最良の方法で日本市場に参入することを確実なものにします。多様な考え方を持つイスラエルの起業家が、イスラエルの市場において焦点を当てた多くのメリットを維持しながらも、日本市場の参入要件に備えて適応するのを支援します。 」


https://aristagoravc.com/